「有名になりたい」ベロニカ。
仲間達との居心地の良いすみかを出て、冒険の旅に出ます。目立たないかばだったのが、みんなと違う存在になりました。次々に騒動を起こしますが、「もしもし、おじょうさん」と呼ぶおまわりさんや立派なおばあさんに出会います。
立派なおばあさんは、かばのベロニカの気持ちがちゃんとわかっているんです。町で色々な経験をしたベロニカは故郷に帰りたくなります。おまわりさんや町の人達に見送られて、町とさよならしました。
ベロニカは故郷で皆に大事にされ、皆に大冒険の話をして、幸せでした。
ベロニカはきっと子どもたちの代弁者。子どもたちもこのお話の中で冒険をするんですよね。
デュボアザン作『ぼくはワニのクロッカス』に「動物を主人公にした作品は、暖かくユーモアに満ちていて、子どもたちを人生のやわらかい信頼へ導いてくれるようです。」とデュボアザンの作品を書いてありました。本当にそうですね。
ベロニカの気持ちがちゃんとわかっているおばあさんに、少しでも近づける存在に私もなりたいと思いました。