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しろいやさしいぞうのはなし」 みんなの声

しろいやさしいぞうのはなし 作・絵:かこ さとし
出版社:復刊ドットコム
税込価格:\1,760
発行日:2016年03月12日
ISBN:9784835453231
評価スコア 4.5
評価ランキング 7,630
みんなの声 総数 19
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19件見つかりました

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  • この本を読ませて頂いて、とても感動しました。これはひじょうにインパクトのあるお話だからです。私はこの本を読んで、やさしいぞうのことを思うと、胸が熱くなりました。これは何度も繰り返し読みたくなるお話です。素晴らしいの一言に尽きます!

    投稿日:2022/07/01

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  • 互いを認め合う社会を。

    • ぼんぬさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子5歳

    ある日、白い象は、変な臭いがしていることに真っ先に気付きました。火事です。大人のぞうも子どものぞうも、一生懸命逃げましたが、ハンディを持って生まれた白く弱虫の象は、走るのが遅くて…。
    インドで起こった実話をもとにしたお話です。命をかけて我が子を守り抜いたお母さん象。ですが、その母の愛が白い象を優しくも心の美しい象へと成長させくれたのです。人間社会においても同じで、弱い者であっても、互いを認め合い受容する社会にしていかなれば、と胸に込み上がるものを感じました。

    投稿日:2021/08/11

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  • 1985年刊行の紙芝居『ぞうのむらのそんちょうさん』を加筆修正し絵本としたもの。 インドの実話ということが知られると広く響いていったそうです。
    まわりと違って後れを取る主人公は、見た目の違いがあっても温かくまわりに見守られている基本がすでに尊い。
    山火事に見舞われとてつもない悲劇が起こるのですが、必死なはず、不本意なはずなのに、全編穏やかに推移するのがかこさとしさんの冷静にも温かな目によるものなのでしょう、逆に胸を打ちます。
    人間より象のほうがよっぽど尊いのかもしれませんね。

    投稿日:2021/08/11

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  • おかあさんは安心していますね

    ほかの子より、からだが弱いしろいぞう。おかあさんの心配がつたわってきます。でもしろいぞうは、嗅覚がいいんですね。どんな子どもにも長所はかならずあります。森が燃えている場面は、苦しくなりました。しろいぞうを、火事から守るおかあさんぞうの行動には、もう言葉がみつかりません。からだが弱くても、やさしい性格でみんなにしたわれる、しろいぞう。天国のおかあさんは、安心していますね。

    投稿日:2021/08/11

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  • 実話から紡ぎ出された多様性

    走りやおしゃべりが上手でない、白い子どもゾウと、そのお母さんのおはなしです。
    実は、実話がベースになっているそう。
    かこさとしさんが、優しいまなざしで、物語を紡ぎ出しています。
    集団になじめない白いゾウは、実は鼻がよく利くのです。
    そして、いち早く山火事の危険を知らせるのですね。
    ところが逃げ遅れてしまい、周りは火の海に。
    お母さんは白いゾウをかばって焼け死んでしまいますが、白いゾウはそのおかげで助かるのです。
    母の強さを感じます。
    だからこそ、白いゾウはさらに心が優しくなったのではないでしょうか。
    ゾウという集団だからこその立ち位置、多様性などについてそっと感じさせてくれると思います。
    高齢の村長さんがそのあたりをうまくフォローしてくれ、心強いです。
    山火事後の、ゾウの群れの復興の姿も学べると思います。
    小学生くらいから、かこさとしさんの、優しい心のおはなしを受け取ってほしいです。

    投稿日:2021/08/10

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  • もうすぐ3歳になる娘と読みました。山火事が広がり、真っ赤になったページの迫力に、少し怖がって見ていましたが、それでもしっかりと聞いてくれていたようで、読み終わった後は、「しろちゃんとお母さんごっこ」を何度もしていました。

    まだ、「死」や「我が子を守る母象の尊さ」といったことを理解するのは難しい年齢ですが、きっと心に響くものがあったのだと思います。
    娘が成長した時に読んだら、どんなことを感じて、お話してくれるのかな…。大きくなってからも、また読んであげたい本の1冊です。

    なお、娘は「からすのパンやさん」も大好きで、折り紙の鶴を使って、ごっこ遊びをよくやっています。こどもが絵本の世界に吸い込まれるような、生き生きとした動物たちの姿が、かこさとしさんの絵本の魅力だなぁと感じました。


    …ちなみに私自身は、お母さん象が「もっとしろちゃんと一緒にいたかっただろうなぁ」と思い感極まってしまいました。子離れできそうにありません…(笑)

    投稿日:2021/08/10

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  • おかあさんの強さ

    • みいのさん
    • 60代
    • その他の方
    • 東京都

    インドで起こった実話がもとになったお話ということですが、象が頭が良いといわれるのもこのような行動からなんだろうなと思いました。
    一番深く心に残ったのは、おかあさんの強さです。
    辛い出来事でしたが、おかあさんは身を持って真の強さとは何かを子どもに伝えることになったのですね。
    ところで、最初の村長さんが眼鏡をかけているのが変だけど似合うなと思ったら、かこさとしさんに見えてきました。
    さりげなくご本人登場という感じでしょうか?

    投稿日:2021/08/08

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  • 小さい頃からつたえたい大切なこと。

    • もけこさん
    • 40代
    • ママ
    • 福岡県
    • 男の子16歳、男の子12歳、男の子2歳

    わたしはこのしろいぞうを読んで、同級生を思い出しました。
    色白で金髪。はじめはハーフかと思いましたが、ずっと水泳を続けているせいだということでした。
    それでも、わたしはその子に自分や他の子との違いに、憧れと、近寄りがたさを感じていました。
    その子を特別に感じたのは、わたし勝手なの受け止め方。
    いろんな人がいる。
    それが自然なこと。
    ひとはそれぞれ得意不得意があって、助け合うことができる。
    この本にはとても大切な事が描かれています。
    小さい頃から伝えていきたい事だと思いました。

    投稿日:2021/08/10

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  • 温かな教え 受賞レビュー

    やさしくておとなしい、しろいぞうのこ、しろくん。
    みんなと同じように、かけっこやおしゃべりが上手にできないしろくん。
    そんなしろくんが、へんなにおいがする、きっと火事だと、森のみんなに危険を知らせます。
    森のみんなが逃げる中、逃げ遅れたしろくん。しろくんを助けようと、命をかけて守ってくれたおかあさん…。
    悲しくも優しく、愛に溢れた温かな作品です。
    子どもたちに、優しく教え導く村長さんや、命をかけて子どもを守るおかあさんぞうの姿を通して、大人としての責任や在り方を、示してくださっているように思います。そして、そんな大人に導かれ、子どもたちは、違いを認め、個性を尊重し、助けあって生きることの素晴らしさを学んでいくのだと。

    村長さんの優しい言葉に触れると、在りし日の加古先生のお姿と重なり、胸が熱くなります。
    天国から加古先生が、今日も優しく子どもたちの姿を見つめながら、
    「やあやあ げんきに あそんでいるね。」「よしよし みんな なかよくな。」と声をかけてくださっているような気がします。
    「こどもさんたちのために」と、生涯をかけて作品を届け続けてくださった加古先生。これからも、多くの子どもたちが、かこせんせいの作品に出会えて、心豊かに育ってくれますように。

    投稿日:2021/08/08

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  • 絵は可愛いけど、内容はなかなか衝撃的

    お母さんゾウが子ゾウを火事から庇って焼け死んでしまう場面は、描写が生々しく、感受性の豊かな子供に読んであげるとトラウマになってしまうのではと心配になりました。
    他のゾウのように早く走ったり、上手にお喋りしたりする事が出来ない白い子ゾウですが、愛情深いお母さんゾウに守られ、そして子ゾウの良い所を認めてくれる温かい仲間に囲まれて、自分の居場所を見つける事が出来ました。
    素敵なお話ですが、現実ではなかなかこううまくはいかないもの。どうすれば「白いゾウ」が幸せに暮らせる世の中を作れるのか。多様性の時代を生きていく次世代の子供達は、この絵本を読んで何を思うのでしょう。

    投稿日:2021/08/08

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