「ソフィアのとってもすてきなぼうし」 みんなの声

図書館の「冬の絵本」コーナーで見つけました。
編み物上手で、みんなに帽子を編んでくれるゴールドマンおばちゃま。人にあげるばかりで自分の帽子がないのを心配したソフィアが、苦手な編み物に挑戦します。
ソフィアが心を込めて編んだ帽子は、きっとおばちゃまの心と体を温めてくれたことでしょう。
なんだか読んでる私もポカポカと温かな気持ちになれました。
編み物がしたくなります。

この絵本を見せたら娘が「わー知ってる知ってる」と言ったのですが、それはきっと違う。「あっ、知ってるのと違った」。
そう、娘と私が読んだことがあるのは『ミリーのすてきなぼうし』なのでした（笑）。当たり前ですが、内容、全く違います。
こちらは、ソフィアがゴールドマンおばちゃまに帽子を編む物語。
冬は、ほんと、帽子をかぶっていないと耳がちぎれそうなくらい痛くなるので、こんな風にちいさな子どもが編んでくれたなら、とっても幸せな気持ちになるだろうなあって思いました。薔薇の花が咲いたように素敵な帽子ですし。
最後にレシピまでついていて、いいなと思ったのですが、「素敵な帽子だねえ」と言っていた娘が「編んでみたい」と言い出す気配は全くなく残念でした（私は編み物好きなのに・・）。

ソフィアは、お隣に住むゴールドマンおばちゃまの為に、帽子を編んであげることにしました。おばちゃまは、みんなのためにたくさんの帽子を編むのですが、自分のものは持っていなかったのです。内緒にして編んだ帽子は、ざらざらで、でこぼこしているし、ところどころに穴まであいているけれど、赤いぼんぼんを２０こもつけたので、真っ赤なバラの咲いている、小さなお庭みたいと喜んで嬉しくて涙まで流してくれたゴールドマンおばちゃまでした。ソフィアの優し気持ちが嬉しくて世界で一番お洒落な帽子に満足してもらえてよかったなあと思いました。

大好きなおばちゃまのために、手編みのぼうしをつくることにしたソフィア。
かわいがっている子にこんな風にしてもらえるって、嬉しいでしょうねー。
途中、編み目をとばしたりで、いったいどんな帽子ができるだろう…とちょっとドキドキしつつも、あたたかい気持ちで読めました。
このソフィアの帽子の編み方（棒針）もしっかりと載っています。編み図でなくて、文章です。