「詩ってなあに？」 みんなの声

タイトルに惹かれ、手に取りました。
ダニエルが公園で詩の発表会があるというポスターを見て、「詩ってなんだろう？」とつぶやきます。
するとクモが朝露のついたクモの巣から現れ、「あさつゆのきらめきのことなの」と言います。それからダニエルは、リスやカエル、コオロギなどにも、詩について尋ねていきます。
ダニエルと公園の生きものの会話によって、詩がどんなものかがわかってくるのです。
コラージュで描かれた色使いのきれいなイラストがとても素敵でした。

ダニエルは、公園が大好き！仲良しの公園の動物達から、

”詩って　なんだろう？”

を、教えてもらいます。

　　蜘蛛は、「詩って　いうのはね、朝露の　きらめき　のことなの」

　　ハイイロリスは、「おちばの　かさこそと　なる　おと　が　詩だと

　　　　おもうよ」
　
　　シマリスは、「ふるい　いしの　かべに、窓が　たくさん　ついて

　　　　る　おうち　のこと　　なんじゃないかな」

　　カエルは、「そりゃあ　もちろん、ぴょんっと　とびこみたくなる

　　　ひんやりとした　みず　にことだわ！」

　　カメさんは、「たぶん、おひさまで　あたためられた　すな」

夫々の詩が、素敵に美しい絵と共に語られていました。

『Daniel Finds a Poem』が原題。
そう、ダニエル少年が「詩とは何か？」を探求するストーリーです。
公園が大好きなダニエル少年が見つけたのは、
詩の発表会のポスター。
その日まで約一週間、ダニエルは公園の生き物たちに、
詩とは何か、教えてもらうのですね。
それぞれの答えが素敵です。
ここの感性で心を動かされる光景、でしょうか。
ラストで、ダニエルが感じたこと、まさに感性が研ぎ澄まされたのですね。
まさに、詩の醍醐味。
小学生くらいから大人まで、体感してほしいです。

詩ってなあに？という詩がありましたが、この絵本も、詩の本質を語っているのですね。ちょっと観念的で、幼い子には難しいのかなと思いますが、素敵な絵本です。詩は本来、幼い子ほど感じることができる言葉の贈り物ですよね。たくさんの上質な詩を味わいたいと思います。

絵を切って　貼っている雰囲気
素敵だなぁ〜
と、図書館からお借りしてきました

学校の授業ではなく
大好きな公園で見つけたポスター
そこに「詩」との出逢いが！！

そこがいいですよね
習う　のではなく
何かな？　と、自分で気になって
聞こうと、思う

その聞く相手が
おかあさんでも、おとうさんでも
友達でもなく
公園の仲間！！だったんです

その仲間の言葉の素敵なこと

なるほどなぁ〜

で、そのまんま
ダニエルは、詩の発表をしている
その様子は、影絵のような・・・

素敵♪

本来、詩とは、こうなんじゃないのかな？

石津さんの訳も素敵なのかも

「詩ってなあに？」という教育的な命題に、ちょっと理屈っぽさを感じましたが、様々な詩のモチーフが、詩情あふれる不思議な絵の中で紹介されています。
何から詩をイメージするかは、それぞれの感性によるものでしょう。
心豊かな感性が、何から詩情を受けとめるか、この絵本には硬めの文章とは別に、様々なヒントが紹介されています。
国語の時間に関連づけて紹介すると良いかも知れません。