この絵本が書かれた経緯を知って、改めてジェンダーについて考えさせられました。
著者の父親は、トランスジェンダーで今は女性として生活していると言うのです。
そして、著者はバイセクシャルだと言います。
そんな著者には、奥さんと息子さんがいるのです。
まだ小さい子どもに、このことを受け入れてもらうために書かれた絵本なのです。
私の頭の中は混乱状態になりました。
小さな孫は著者の父を、ジイジと呼ぶのでしょうか、バアバと呼ぶのでしょうか。
この絵本では、解かり合うことの大切さを語っています。
自らが女の子だと、カミングアウトするくまのトーマス。
姿は女の子だけど、男の子のようなエイバ。
トーマスがティリーになっても、友だちは友だちよと言ってしまう歯切れの良さで、モヤモヤ感は払拭されました。
今の時代、この絵本は分厚い本よりも能弁です。