不登校も時代や環境によっても様々で一括りにはできない。
読みながら、『神隠しの教室』に出てくくる子どもたちとの類似点が何箇所かあると思った。いじめ、虐待、貧困など。
今の子どもたちが抱える問題も、私が子どもだった頃よりは複雑化して、子どもだけで解決することはできないこともある。
思春期の今が苦しいと思う気持ちの子がいたら、その苦しさから一旦離れることは決して逃げではないのだと言ってあげたい。
こころが受けたいじめの殺伐さに心がざわざわとした。いじめの首謀者・美織が仲間たちと家を取り囲んだ場面はぞっとした。
それ以上に、何もわかろうとしない見当はすれな対応をする担任・井田には腹が立った。
前半の行く先の見えないやるせなさ最後にすべてのピースが出揃った時の未来への希望と信じられる人は必ずいるという安心感に安堵した。
思春期をどう生き延びるか、その一つの答えがここにある。