セピア色の懐かしい絵本。文章もどこか昔の香りのする本です。
くまと少年の心のふれあいが感動的な絵本です。
くまの毛皮を家に干してあるのがステータスのような村。
なぜかジョニーくん(今の絵本でくんづけはないかも)の家にはそれがないのがジョニーくんの引け目。
それならと、自分で狩りに出かけたものの、こぐまに出会って連れ帰り飼うことになってしまいました。
それから出てくるのは成長するくまの食欲と獣としての行動。それでいながらジョニーくんとは心通い合わせているのです。
おおきくなりすぎたくまを、大人たちは殺そうとしないのが不思議でした。
きっとジョニーくんのくまだから。
ジョニーくんは、くまを遠くに連れ出し野に放そうとします。帰ってこなければ、だれかが仕留めることになるのかもしれない。
くまは帰ってきます。ジョニーくんのそばにいたいのです。
さいごにジョニーくんは、自分でくまを撃つことにするのですが…。
ハッピーエンドで終わるのがこの絵本の良いところ。
この絵本を見て思ったこと。
このくま名前はなかったのかな?(今の絵本では何か名前があるような)
キーワードになったかえでさとうっておいしいのかな?
それにしても、人の心がまだ純朴だった時代のお話だと思います。