「ちいさいサンパン」 みんなの声

聞きなれない言葉が入ったタイトルが気になり、手に取りました。
大きな船になりたい、ちいさい船、サンパンの物語。
自分の役割に築き、自信を取り戻していくサンパンの姿が微笑ましかったです。
素敵な絵だなと思ったら、たくさんの乗り物えほんを描いている山本忠敬さんの挿絵でした。
巻末には、海で働くたくさんの船が解説されています。

大きいふねに憧れたちいさいサンパンですが、造船所の人に、「ちいさいのは　ちいさいので、立派な仕事があるんだからーーーさあ、ペンキを塗って綺麗にしてあげるから、元気をだすんだ」と、励まされて、サイパンもそのことに気づいて張り切って仕事が出来てよかったなあと思いました。港で働く車も掲載されていてよかったです。

５０年以上前に、この本の原形があったことに驚きました。
今では見かけない船も含めて、海の上ではいろいろな船が働いているのですね。
主人公のサンパンという言葉も耳慣れない言葉でしたが、海のタクシーとして他の船にはできない機動力で大活躍している、がんばり屋だとわかって微笑ましく思いました。
日ごろあまり関心が行かない船にスポットがあてられている貴重な絵本だと思います。