いじわるな新しく来たお母さんが『このおにぎりをおじぞうさんにあげておいで、おじぞうさんのての平の上にのせてくるんだよ』とお腹をすかした子どもに話ます。
でもおじぞうさんは石段の上にのっていて届きません。
日本昔話で聞いたことのあるようなお話で、きっとおじぞうさんが助けてくれるんだ、と安心しているような・・でも
お地蔵さんは石だからなぁ・・・と心配なようなどきどきする感じで読んで行きました。
道端のおじぞうさんというのは本当にすくなくなって、きちんと祠に祭ってあるので、なじみが少ないかもしれないですが、はっきりした色使いでおじぞうさんはとても可愛らしく描いてあって小さいこでも楽しく見ることが出来ると思いました。
おじぞうさんがおにぎりを食べてくれたことでいじわるかあさんが改心するわけですが・・こんな素朴なお話を読む機会は少ないように思いました。こんなお話をたくさん読んであげると、人の痛みも感じることができるかなと思います。