日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)
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時代は移り、おとぎ話はどんどん増えてゆくのです。 その中には、本当の話が実はいっぱいあるのかもしれません。 今、平和な日本でいられるのも、そんなおとぎ話のお陰だろう、 そう思います。 カッパを私は見たことがありません。 だから昔のゲンタと同じです。 でもこの頃、自然の猛威、時として暗くて大きな力を感じます。 それがもし、人や国が引き起こすものだとしたら? ゲンタのおばあちゃんの気持ち、少しわかる年齢になりました。 平和を願っても、持っていられるようなものではありません。 カッパがなぜ今現代も人間にいるのか・・・。 水の中にいるはずのカッパが、なぜ火のカッパになるのか、 とても大きな宿題をもらった気がします。 漆原智良さま、ももこ画伯、感謝です。
投稿日:2019/10/13
表紙からだけだとどんなお話か分からず手に取ってみることもなかったかもしれません。しかも表紙の絵がちょっと怖い雰囲気を出しているので店頭に普通に並んでいても同じだと思います。でもこの絵本、中身は戦争のお話。子供のころから戦争の怖さを知っておくというのは大切なことだと思うので、この本は子供たちに知っていてもらいたい1冊だと思いました。表紙の絵が怖いので手に取りにくいかもしれませんが、中身をぜひ読んでみてほしいです。
投稿日:2024/08/21
戦争を特別なものとしてではなく、主人公・ゲンタの生活にゆっくりと忍び寄ってくる「日常の一部」として描かれていたところが印象的でした。その一方で、東京大空襲の場面は、大人の私が読んでいても恐かったです。でも、それが「現実」であり「実際に起こっていたであろう出来事」なのだと思います。 戦争については、子どもにもしっかりと学んでもらいたいと思います。
投稿日:2023/11/09
カッパが見えるというおばあちゃん。 カッパの話だと思っていると、実は戦争の話でした。 火におおわれ、カッパが助けにきてくれるといいなと、ふと思う男の子。もうどうしようもなく、そんな風に思うしか逃げ場がない戦争の悲惨さが伝わってきました。 子どもは、絵と雰囲気から、怖かった…と言っていました。 その戦争=怖いという気持ちが大切だなと感じました。
投稿日:2020/05/16
おとぎ話でしょうか? むかしばなしでしょうか? 今はとっても平和でいいとしみじみ感じています。 戦争を体験されたかたもドンドンと減っていき、 貴重な体験を聞くことも少なくなってきました。 こうしたなか、こうした本が世の中に出てくるのは すごいなと感じました。 決して忘れてはいけないこと、親から子に そして子から孫に 戦争の悲惨さを 伝えていかねばと感じています。
投稿日:2019/10/31
戦争を題材にしているので、ちょっと重いお話です。 浅草に住んでいたゲンタ君は、おばあちゃんからカッパが人を守ってくれると教えられて育ちました。 カッパは川にいるもの、隅田川はカッパに守られていたのでしょうか? 大空襲で逃げまどい川に向かった家族とはぐれて、ゲンタは火の中にいたカッパの言う通り上野の山に向かって助けられました。 川に向かった家族は、生きて戻ることはかないませんでした。 人が多すぎて人たちを助けきれなかったのでしょうか。 おじいちゃんになったゲンタは、隅田川の近くに戻り暮らしています。 そしてカッパを大切に思っていることに感慨を持ちました。 誰かに守られて生きているのだと言う、生きることのありがたみと感謝をにじませた絵本です。
投稿日:2018/03/08
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