「いたずら おおかみくん」 みんなの声

おおかみくんの表紙がかわいらしい絵本です。
いたずらをしようとして失敗するおおかみくんが、最後はみんなのためにステキなサプライズをしてくれます。
でもそのサプライズの直前、みんなはおおかみくんがいたずらをしていると勘違いしてしまいます。
勘違いされてしまうおおかみくんがかわいそうにも思えるのですが、それまでの経験が影響するという教訓も感じられました。

悪戯好きなおおかみくんですが、意地悪しようと思ってやって

いると、みんなから感謝されてしまいます。

　　ボールが置いてあったから、「こんな、ボール、えいっ」

と、おおかみくんが蹴ると、「ありがとう、ボールみつけてくれて。

さがしていたんだ」と、さるくんから感謝されます。

　　こぶたちゃんたちが、楽しくおしゃべりしていたから、

「よーし、こんどこそ　いじわるしてやる」と、”ザバーッ！”と、

バケツで水をかけると・・・・・

「ありがとう、おおかみくん」

「いま、このはなが　元気ないから、お水をあげなきゃって　

話てた　ところなんだ」

　　　おおかみくんは、おいしそうないちごをぐちゃぐちゃに

つぶしてしまっても、「ありがとう、おおかみくん。いま、いちごジャ

ムをつくろうとしてたんだ。ていねいにつぶしてくれてありがとう」

と、やっぱり感謝されるし、いい人だねって言われてがっかり。

自分から、良いことをしようと考えたことには、みんなから

誤解をされてしまいますが、お花見に最高な場所に移動したと

わかると、誤解も解けてみんなと一緒にお弁当を桜の下で食べ

れてよかったです。裏表紙におおかみくんが、花を持っている

のが、気になりました。（笑）

いたずらをしたつもりなのに、感謝されてしまうってどんな気持ちなのでしょうか？
きっととてもくすぐったい感じなのでしょうね。
喜んでもらおうと思ってしたことで、友だちから誤解されたことってあるけれど、この本では結果オーライでした。
いたずらおおかみくんもいろんなことを学んで、動物たちと友だち仲間になることが出来ました。
喜ばれる誤解、コミュニケーション不足で嫌がられる誤解。
コミュニケーションを学ぶ絵本のようですね。