「すてきって なんだろう？」 みんなの声

素敵ってなに？
そう聞かれたら自分だったら、なんと答えるだろうと考えてしまいました。
単語の意味として答えるなら、素晴らしいとかになるのかもしれないけれど、日常で使っているそれとは微妙にニュアンスが違う。なんとも抽象的な言葉だなと思います。
そんな素敵を探すストーリー。
水をさしてくるカラスがちょっとうるさかったですが、かわいいお話でした。

「素敵ってなんだろう」って言いながら、いろんな動物たちの描かれ方、いもむしを持上げた手の描き方、いもむし自身だってこんなに素敵に描かれてしまって、素敵な絵の中で「素敵」の意味を探すなんて、ちょっと贅沢。
お話は詩的で抽象的で哲学的な気がするのですが、絵が独自の答えを出しているような気がしました。
「ステキ」スイッチはいろんなところにあって、心のセンサーが反応してくれるんだよね。

紫色が素敵な絵本だなあと思って図書館から借りてきました。

いもむしさんの素敵探しもいいですが、「ねむって、目をさまして、

食べて、散歩して、食べて、また　うとうとして。困ることなんて、

何もありませんでした。」と、王様のようないもむしさんの毎日も

いいなあと思いました。（笑）

自分自身の毎日の素敵探しもいいなあと思って読みました。

「すてきないもむしさんね」と、言われたいもむしが、「すてき」って何かを探す物語。「すてき」と思えるものは、人それぞれ。いろんな動物たちの「すてき」を聞きながら、自分にとってはなんだろう、と考えてみたりするのも楽しい。表紙をひと目みてひかれましたが、絵がとっても美しい！　まさに「すてき」な絵本でした。