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くいしんぼうのあり」 みんなの声

くいしんぼうのあり 作・絵:クリス・ヴァン・オールズバーグ
訳:きじま はじめ
出版社:ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,282
発行日:1989年
ISBN:9784593502363
評価スコア 4.22
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みんなの声 総数 8
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  • ミクロの世界の大冒険

    原題は、”TWO BAD ANTS”。

    食べもの探しのアリがみつけてきた、キラキラ光るおいしい物に、みんなのお母さんである女王アリは大喜び。
    アリたちは、お母さんを喜ばせたくて、みんなでキラキラ光るおいしい物を取りに行きますが…。

    オールスバーグさんの描く、アリの世界が、とても魅力的。景色の一部を切り取った、その周り、時間的にも、空間的にも、描かれていない部分までが頭の中に広がります。

    アリいっぴき、いっぴきも、同じ形で描かれているのに、それぞれ個性があって、ひたすら可愛く、子ども達はスーッと感情移入して楽しんでいました。


    原文の雰囲気と文章に近い訳は、村上春樹さん版だと思いますが、テンポ良く物語を追えるのは、きじまはじめさん版です。訳者あとがきに書かれた、きじまさんの挑戦は、大成功されていると思いました。

    すごいです。

    声に出して読んで、絵をじっくり眺めて、アリの「こりごりな」大冒険を楽しんでいただきたいです。

    *p26〜p27が理解出来ずに調べました。ディスポーザーという、日本ではあまりみない装置の事でした。

    投稿日:2020/09/02

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  • 子供に読んでやるならこちら

    同じ本を、村上春樹さんが訳したものが「2ひきのいけないアリ」と題して、出版されています。
    大人が読むには村上春樹さん訳のものも良いと思いますが、子供に読んであげるなら、「小さな子供が耳から聞いても話の道筋がわかるように」と訳されているこちらが良さそうです。
    絵がハッキリしていて遠目にも映えるので、これは大勢への読み聞かせに使ったら喜ばれそうだなと思いました。

    投稿日:2019/03/14

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  • 虫好きに

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 男の子6歳、男の子3歳

    息子が年中の時に、
    幼稚園で借りてきた本。

    虫が好きで、冬はなかなか見えなかった虫も
    春になり、夏になるとたくさん見えるようになり、
    なかでもアリは小さな子どもにもじっくり見え、
    その行動も面白いのか、
    アリがいたら「アリだ!」とどこでも叫ぶ子どもたち。

    虫好きの子どもには特に面白い本だと思います。

    投稿日:2018/11/22

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  • アリの苦難

    アリの目から見た世界ってこうなのでしょうね。
    列をなして歩き続けるアリの習性やら、はぐれたアリを妙なところで見つけることやらを、アリの世界から見ると大変なことなのだと、感じ入りました。
    ちょっとはめを外したアリの大冒険は、かわいそうですが笑ってしまいました。
    人間の意地悪も込められているような気がします。
    不思議な絵も印象的でした。

    投稿日:2016/03/20

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  • アリの質感がすごい

    クリスマス絵本の定番・『急行「北極号」』の著者の絵本だということで借りてみました。
    アリからみた世界がとても新鮮で
    なんと言ってもワイヤーで作られたようなアリの質感が面白いです。
    キラキラした物がお好みという女王アリの好みに答えようと懸命に旅をする
    アリたち。
    どこに出かけていくのだろうと思ったら
    無機質な景色が。
    人間の家の中にずんずん入ってきては奔放に動き回る。
    人間からみたら「いったいどこから入ってくるの?」って思っちゃいますけど
    人間達が何気なく利用しているものもアリからしたらこんな風に見えるんだなと思って楽しかったです。

    投稿日:2009/11/19

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  • こんなのアリ!?

    • イザリウオさん
    • 30代
    • ママ
    • 群馬県
    • 男の子7歳、男の子5歳

    そろそろアリの季節だなあと思って図書館から借りてきました。小3の長男は虫が好きなので、楽しめると思ったのです。
    物語は、アリが見つけたとてもおいしい食べものを、みんなでとりに出かけ、その道中のハプニングを、アリの気持ちになって書いてあります。
    この人は「ジュマンジ」を描いた人で、絵に特徴があり、また迫力があります。
    つい、アリばかり見てしまいますが、情景がよく描かれていて、絵本だけれどアニメーションを見ているような気分になりました。
    二人とも興味深く聞いていましたが、絵がカラフルではないので、ちょっとそれがイマイチだったようです。

    投稿日:2008/05/17

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  • ありの目線で・・・

    オールズバーグの作品にしてはカラフルでもない、
    版画調の挿絵。そこがあり目線のお話しのありが通る道の
    風格を現してるように感じます。
    ここでもさすが!オールズバーグ!!って感心しちゃいました。

    ありからみると、確かにそうなのかも?ってのがたくさん出てきて
    冒険心いっぱいのありさんのハラハラしてくるお話しに
    思わず目が離せません。
    また、大冒険の末にみえてくる本来、大事にしてた物の
    大切さも感じ安心感も得られます。

    ありから見た人間の生活の描写もこれはなんだろう?って言いながら
    読み進めると、小さいお子さんでも充分に楽しめるお話しになってると思いますよ!

    投稿日:2007/05/12

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  • ありの世界にようこそ

    きらきら光る何か・・・に惹かれて危険な冒険に巻き込まれてしまった二匹のアリ。私はページをめくるたびに、これは最悪な結末になるんじゃって思いました。でも奇跡が起こります。

    ストーリーはそれほど魅力があるとは言えませんが、アリの視点から見た大きすぎる世界が絵の中で上手に表現されていて見事です。カラフルでないけれどインパクト十分!
    こどもから見た大人の世界もまた大きいもの。彼らが自分より小さい存在に目を向けた時、どんな風に感じるのでしょうか。もっと冒険したいと思うのかなぁ。絵本ではハッピーエンドですが、実際の世の中はそう甘くないって事だけは伝えたいですね。けれど好奇心のアンテナを張り巡らせる事はとても大事。私はこの絵本を読んだあと、ふだん何も考えずに紅茶に入れている砂糖を「あぁ確かにきらきらしてる!」とわくわくしながら見つめました。ハラハラするけれど同時に楽しい、そんな絵本です。

    投稿日:2007/05/01

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