なぜのおはなしが3つ。「おそばのくきはなぜあかい」「おししのくびはなぜあかい」「うみのみずはなぜからい」の3話です。
「おそばのくきはなぜあかい」
おじいさんが杖をついてやってきて、おそばとむぎに川の橋がどこにあるかたずねます。川の橋がこのあいだの嵐で流れてしまったから、おぶって向こう岸まで渡してほしいと頼むと、むぎは冷たい水の中で凍えてしまうからと断ります。おそばは、おじいさんを背中にしょって濡れないように頑張って渡ったから、冷たい水の中を歩いてきたので真っ赤になったというお話しです。そのおじいさんが穀物の神さまだったので、おそばには、夏の間おひさまのもとですくすく育つ穀物にしてもらいました。
「おししのくびはなぜあかい」
おさるが、おししが三度ほえたら聞いているものの首が飛んでしまうのを恐れて、おししの両方の耳にこけをつめました。何も知らないおししは、息を吸い込むと「うお−っ」「うお^っ」「うおーっ」とうなったときに、三度めにほえた途端にまっかになってうなっていたおししの首が飛んで落ちてしまいました。
「うみのみずはなぜからい」
弟のいしうすを盗んだ兄が、塩を出して右に「しおでろ、しおでろ」と塩を出したのですが、とめ方が解らなくてあとからあとから塩がでてきます。
船と欲張り兄さんが海の底に沈んでしまって、そのいしうすは、今でも止める人がないので海の底でまわっているから、海の水は塩辛いということでした。
3つのなぜに納得でした♪