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はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

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はまべのいす」 みんなの声

はまべのいす 作:山下 明生
絵:渡辺 洋二
出版社:あかね書房 あかね書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,388
発行日:1979年
ISBN:9784251030016
評価スコア 4.5
評価ランキング 8,385
みんなの声 総数 5
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  • 入院中の男の子が、窓から海を見ると、いつのまにか白い椅子が浜辺においてある。朝から夕方まで、そこを訪れる人や動物たち、砂浜の風景の変化。

    作者は、三浦半島の海のそばで暮している。誰が置いたのか、ときどき波打ち際に椅子が置いてあることがあるという。子ども時代の入院の記憶がいすの姿に重なり、本書が出来たという。
    実体験をもとにしているのに、幻想的な印象が強かった。

    入院すると暇な時間が多い。暇なのに遊びに行ったりもできないので、仕方なく窓から外を眺めたりすることも多い。私も8階の病棟の窓から工事中の建物や、道を歩く人たち、遠くにつながる建物などを眺めていたが、あいにく浜辺の椅子のような楽しさはなかった。
    それでも空の雲の流れる様子や、季節の草花や木の様子、雨や風の動きをじっくり眺めるということは、普段の暮らしの中ではめったにないので、不思議な豊かさが感じられたことを思い出した。

    病棟からなかなか出られない男の子の気持ちを推し量ると切なくなる。椅子も、誰かが不法投棄したのであればかわいそうだ。
    だが、作者や画家はそこに一種の希望や、多くの存在の生命力、ロマンなどを感じ取り、いろいろな世界を表現している。身動きがとれなくても、想像力を発揮してどこにでも飛んでいけることがわかってなんだかうれしい。

    投稿日:2021/03/29

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  • 美しい色合い

    図書館で何気なくてにした1冊でしたが、静かだけれども心動かされる作品でした。
    病室から浜辺に忘れられた椅子を眺める子ども。
    「あしたは元気になってぼくが遊びに行くからね」と話しかけます。
    ページごとの色合いが美しく、いつまでも眺めていたくなる不思議な魅力がありました。

    投稿日:2019/01/17

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  • 作者のことばを読むと、作者自身の体験を基にしているようです。
    病気で外に出られない自分が見つめていたそのの風景。
    作者が良く歩く浜辺にポツンとあった椅子のイメージ。
    みごとな融合です。
    病室から見えたら、浜辺の椅子は、自由と健康とさまざまなプラスイメージの象徴です。
    その椅子に、通りかかる様々な人や動物や鳥を重ねると、なんだか希望が湧いてきます。
    「あしたはきっと元気になる」ってとてもいいですね。
    「いつの日か」じゃないから。
    色彩表現も素晴らしいと思いました。

    投稿日:2014/05/30

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  • 大人になって読んでみると・・・

    浜辺に忘れられた白い椅子。

    病室からその椅子をみつめるひろくん。


    その椅子は一日のうちになんども顔を変えます。
    朝日に照らされた椅子、夕日、腰掛ける人たち。

    そして、その椅子にひろくんは
    「あしたは げんきになって、ぼくが あそびにいくからね!」
    と話しかけます。

    明日こそは元気になって、遊びにいくというひろくんの願い。

    浜辺におかれた椅子と病室のひろ君。
    子供にはそこまで理解は出来ていなかったかもしれませんが
    最後まで聞いていました。

    投稿日:2009/11/11

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  • 椅子に託す明日の希望 

    砂浜に忘れられた白い椅子、病室から椅子を見つめるひろくん。朝には太陽が椅子をばら色に照らします。ページごとに海辺の色がパッと変わり、海の表情が一つだけでないことに驚かされます。

    ひろくんは浜辺の椅子を眺めながら「あしたは げんきになって、ぼくが あそびにいくからね!」と椅子に話しかけます。ひろくんにとって、椅子は明日への希望を託す存在であることがわかります。

    病院に入院する子どもという設定に大人である私は少しドキッとしました。話自体は病気のことには触れておらず、ひろくんが眺める海辺の楽しい風景なので、暗い話ではありません。病気で動けない時には、いつかは自分も動きたいという願いをこめて、病室から見える何かに自分の明日を重ね合わせるものなのかもしれないと思いました。

    病室で過ごす子どもの心象風景が豊かに描き出されています。海辺に寄せ返す波のように、静かな感動がじわじわとやってくる絵本だと思いました。

    投稿日:2007/07/06

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