「ちいさなタグボートのバラード」 みんなの声

作家さんのプロフィールを読んで
大変な苦労人のようです
おはなしもですが
絵本画家さんもすごいかたのようで
とにかく素敵です

タグボートの存在自体も
大切なものです
が
大きなタンカーとかが幅をきかせているというか

人間の目でも
大きなもの、格好いいモノは
賞賛されがち

地味でも、コツコツ
一生懸命働いている
いなければ、とても困る存在もいるわけですよね

え・・・最後って、これは・・・しんみり

ノーベル賞作家が子どものために書いた詩に、国際アンデルセン賞を受賞した画家が絵をつけて本になったと聞き、よんでみました。タグボートのかたりぐちに導かれ、すばらしい絵に見入って、読みながら、港にいるような気になりました。読み終わっても心地よい余韻がのこります。ゆったりと、大人が楽しめる絵本だと思います。

港で活躍するタグボートの事を語った物語です。
大きな船に囲まれた小さな存在では有るけれど、世界を航海してきた大型船を、曳いたり押したりしている生活の中で、自分の夢や誇り、自分自身を語ります。
幻想的な絵に、それが昇華されていきます。
後書きを読むと、ブロツキーがこの作品に込めた思いはとても深いもののように感じました。