これは、大人向けの作品かも知れませんね。
マイケルのような子は、集団を率いていく教師陣にはとっても扱いにくい存在かも。
彼一人とじっくり向き合う時間があれば、マイケルの突出した能力をさらに引き伸ばせたかも知れません。
一方、マイケルにとっても、学校生活が苦痛である事も理解できます。
かつての同僚で、大変優秀な先生がいました。
が、小中学生の頃は、先生うけが悪かったようです。
高校で好きな分野が見つかり、学習に励み難関大学、さらに院へと進まれたそうです。
教師にしておくのがもったいない様な人材です。
「どうして教職に?」と尋ねると、難関大学合格後に再会した恩師に掛けられた「君はやるとおもっていたよ。」というしらじらしい言葉に、「学生のうちにこういう言葉を掛けられる教師になり、子どもたちの能力を発見し、引き出したかったのです」ということでした。
マイケルの最後の成功後の様子に、先生たちが言う台詞で思い出しました。
お子さんに読んで上げるなら、「あなたの中にもマイケルのような資質があるかもしれないから大切にしなさい」とか、「お友だちの中にもマイケルのような子がいるかもしれないから、お友だちのパーソナリティを尊敬し大切にしなさい」と、いうような言葉を掛けてあげては如何でしょうか。