昨年の7月に発刊された、広島で被爆したピアノの歴史をピアノ自身が語っていく物語です
昭和7年に製造され、広島の4歳のみさちゃんのいる家にやってきたところからお話が始まります
やがてみさちゃんはピアノの演奏家になると言う夢を持ちますが、広島に落とされた原子爆弾で、実現には至りませんでした
60年後、平成17年に調律師の矢川さんに、被爆のときに受けたガラスの傷は残したまま組み立てなおし「被爆ピアノ平和コンサート」として全国を回っているときに作者と出会いがあり絵本になったとのことです
挿絵の坪谷さんは描写が細かくピアノの感情が伝わってくるようです
付録のCDから流れてくる被爆ピアノの音色は優しく力強いものでした
ピアノはとても長持ちする楽器です、人間の生き様や悲しい歴史もすべて見てきたからこそ、語ってることが心に響くのでしょうか・・・
話は長いですが小学生なら読み聞かせ出来ると思います
平和をテーマにした良い絵本なのでぜひ親子でも読んでほしいです