北風が吹くと、人間達は急いで窓や戸を閉め、
動物達はあわてて巣にもどります。
北風の子は、「みなみかぜに、なりたいなあ。」と思いました。
でも、お母さんの言った「きたかぜも、りっぱなかぜだからね。
そのことを、忘れてはいけないよ。」の言葉が、
次第に北風の子もわかってきます。
いちょうの木の優しさに、かぜのこは答えます。
自分に出来ること。必要としてくれること。
それを知った北風の子は、自分に自信がもてたように思います。
いちょうのはっぱは、おてんとさんの光りをいっぱいためているから、
暖かい。
素敵な発想だと思いました。
そして、この本の題名である「きんのことり」も。
こういう発想が出来る人って、羨ましいです。
なにが、きんのことりかは、読んでみてのお楽しみ。
心あたたまる素敵な童話。
物語り好きな小さな子供さんには、読んであげてもいいし、
小学生なら、自分で読めます。
現に、私の娘は、先にひとりで読んでいました。
後から、私が一人で読んだ次第で・・・
荒井良二さんの北風の子や女の子が可愛いです。