すごくシンプルな自分探しの絵本でした。
自分のいいところや好きなことをいっぱい並べた後、少し鬱っぽくなって、不安に落ち込むシーンがあり、最後には『きみがここにいるってすばらしい』と、ひとりじゃないってことに喜びを感じて終わる。
悪くはないんですが、お話の展開が欧米的だなぁと、感じました。
難しく考えると哲学の絵本だと思います。
シンプルに描かれたクマが主人公だし、本自体が手のひらサイズで、表紙だけ見ると幼児向けの絵本のような気がしてしまいますが、
あまり低年齢のお子さんに読んでも、絵本の本質は見えないかな〜という気がします。
自分の「今」に不安を感じたり、落ち込んだりしているときに中学生以上のお子さんたちが手に取ったら、新しい一歩を踏み出すいいきっかけになるかもしれません。