作者のシャルル・ペロー(1628年1月12日-1703年5月16日)はフランスの詩人。
「長靴をはいた猫」「眠れぬ森の美女」で良く知られています。
今回の作品は、その「長靴をはいた猫」を描いたもので、1991年にコールデコット賞を受賞しています。
お話は、誰しも知っている話なのですが、長靴がブーツとなっているところがオシャレです。
何と言っても、フレッド・マルチェリーノの絵が秀逸です。
中世という時代を良く表現している色合いといい、細かい描写といい言うことなしで、見る者を引きつけて止まないことでしょう。
文章自体は長いのですが、ストーリー展開自体が面白いので、飽きることなく読み進めることが出来る作品だと思います。
かつて放映された東映映画では、正に漫画として登場した作品ですが、こうして重厚な作品として読むと、原書の素晴らしさを認識せざるを得ません。
年中ぐらいからの読み聞かせにオススメします。