コロナ禍が進んで、飲食店は大きな打撃を受けました。そこで、目につくようになったのがデリバリーサービスです。
大きなリュックのような箱を背負った人たちが自転車で運ぶ姿は日常的に目にするようになりました。
昔はおそばやさんの出前くらいしか目にしなかったのに。
なので、この絵本のタイトルも、大きなリュック箱を背負うぶたも、今の子供たちにとっては少しも違和感なく入り込めるのではないでしょうか。
しかも、作者はクレヨン画家の加藤休ミさんですから、描く食べ物のおいしそうなことには定評があります。
お店やさんでいえば、人気店です。
この絵本のデリバリーぶたは、海であろうと山であろうと、人が肉が食べたいとかあったかいものを食べたいと思えば、どこでも配達してくれます。
しかも、どんな料理だっておいしそうなんです。
いつもながら加藤さんの食べ物はどうしてこんなふうに描かれるかわからないくらい、本物に見えます。
中でも、驚いたのはアイスの絵。見ているうちに溶けてしまいそうで、思わずページをくって隠してしまいました。
このデリバリーぶたは、おしまいには病気に寝ている人にも「おかゆ」を配達してあげます。「おかゆ」の真ん中には梅干しがひとつ。
きっと元気になるでしょうね。
そんなデリバリーぶたの活躍の舞台は、宇宙にも。
残念ながら、宇宙食は見れませんでしたが。