イソップ物語は、ヘロドトスの『歴史』に、紀元前6世紀に奴隷のアイソーポス(英語読みがイソップ)が作ったとされています。
今から2500年以上も前の作品と知ると、驚かざるを得ません。
構成は、左側に文章と下にその教訓、右側に絵。
12話あるのですが、
「町のネズミといなかのネズミ」
「羊飼いの少年とオオカミ」
「ウサギとカメ」
「キツネとカラス」
の4話以外は知らない作品ばかりでした。
「ウサギとカメ」は、日本の昔話と捉えている人がいる位、浸透していますが、動物の寓話というのは、万国共通に受け入れられるものなのでしょう。
絵を描いたリスベート・ツヴェンガーは、世界的名作を、繊細で独特の画風で描き、国際的に評価を得ており、この作品も、思う存分に彼女の描く絵の魅力が溢れているもの。
物語が短いので、イソップ物語の入門編といった作品として捉え、気にいった作品については、本格的な作品を読んでみるといった読み進めが良いと思います。