この絵本『うみ』の作者ピレット・ラウドさんはエストニアの絵本作家です。
でも、エストニアってどのあたりにある国か知っていますか。
この絵本をきっかけに調べてみました。
エストニアは北ヨーロッパにあって、バルト三国のうち最も北に位置する国です。
国の広さは日本の九州より少し広く、人口は130万人強。
美しい景色と自然が広がる国だそうです。
この絵本も見ていると、なんだかこの国が持っている自然の豊かさみたいなものを
感じます。
この作品では、海は魚たちにご飯を食べさせたり、
おふろに入れたり、物語を読んできかせたりする、
母のような存在です。
漢字の「海」には「母」という文字が入っているように、
海に母の存在を感じるのは、どこの国にもある
世界共通の思いなのかもしれません。
そんな大きな海ですが、
あまりにも魚たちがわがままなので、どこかに行ってしまいます。
それでも、魚たちは遊ぶことに夢中になっていて、
海がいないことにも平気です。
でも、海がいないと物語を聞くことができません。
海は魚たちのところに戻ってくるのでしょうか?
あまり馴染みのない国の絵本ですが、
通じる世界観を感じます。
訳者は樹木希林さんの娘、内田也哉子さん。
内田さん自身、母親でもあるので、
つながるものを感じたのではないでしょうか。