どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)
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本を読み終えた後に5歳の息子が初めて、「おかあさん、続きが読みたい」と 言った本でした。「植えた木はどうなるの?」と。 まさに、佐藤さとるさんの空想の世界に引き込まれたみたいです。 親の私自身も、話の90%以上が“かおるの空想”でつながれているのにも 関わらず、村上勉さんの絵があまりにも、かおるの空想を上手く描きだ していて、惹きつけられました。 特に、木の説明が始まると、本の向きを変えて読み進めることになる のがとっても魅力的です。 木のその上はどうなるの? どうなるの? とワクワクしました。 木のてっぺんにつくと、また元の正式(?)な本の向きに変わるところも 素敵です。 こんなに1つの木のことで、素敵に話を膨らませることが出来るなんて、 やっぱり、佐藤さとるさんの空想世界はすごいなと思います。 かおるの植えた「マテバシイ」が早く大きくなるといいなぁ! ちょっと話が長いので、やはり5歳以降のお子さん向きかもしれませんが、 とてもお薦めです。是非、読んでみて下さい。
投稿日:2010/04/18
この大きな木は子どもの夢そのもの。子どもの豊かな想像力、発想力って楽しくて素晴らしい。あらためてそう感じさせられる絵本です。 4歳の息子には少し長めかなと思っていましたが、最後まで飽きずに一生懸命聞いていました。 構図もおもしろいし、色彩豊かで、私にとっては懐かしい絵。このお話にぴったりです。 かおるの木の上のお部屋、私も行ってみたいです。
投稿日:2013/03/03
5歳の息子に読みました。 息子は、夢中で聞いていて、数日後にまた読んで欲しいと言ってきました。 息子の様子から、この本に衝撃を受け、 想像を膨らませている様子がありありとわかりました。 私自身、子供のころに読んでもらったのだと思います。 読み聞かせをしている途中で、 自分の中に「標準」として存在する「大きな木&ツリーハウス」が この本に由来していることを発見して驚きました。 息子は「僕も大きな木がほしいなぁ〜」と何度も繰り返し、 次に読んでもらった時には、自分の妹はまだ0歳だから、 「カゴでも危ないかなぁ・・・」と真剣に悩んでいました。 私にとってもそうですが、息子にとっても、 この本は大切な本になり、影響を与えてくれる本になることと思います。 まだ、読んでいない方、ぜひ読んで見てください。
投稿日:2012/04/07
私は、木登りが忘れられない。 小さい頃、前栽の木に登っては、祖父に叱られた。 木には子ども心を引き寄せる何かが、あると思う。 さとるが思い描くおおきな木にも、 どこか心をくすぐられた、木からの呼びかけが、見え隠れする。 田舎町ではあたりまえの庭の木も、都会では贅沢な品扱い。 木々のいのちに、子どもがなびかない訳はない。 子どもは風を感じ、風に学んで、木と遊びたいのだ、そう思う。 春、夏、秋、冬、木のいのちの上から、季節を眺め、 遠くに街を、山並みを、真下に家族の住むわが家を見つめる、 そんな計画をたててみたいのだ、ゆっくりと本気に。 父とふたりで、計画を楽しむ。母がそれを見て、微笑む。 こんな良書にめぐりあえて、うれしいな。 佐藤さとる画伯、偕成社に、感謝
投稿日:2015/08/08
たまたまいただいた絵本。 3歳と5歳の子はこの絵本に夢中です。 こんな、大きな木がほしい。 本当に、子供の夢そのままです。 木の上におうちを作ってみんなで暮らしたい。 そんなこと、自分も小さいときに思ったなー と、このレビューを書くにあたって気づいたのですが、 こちらの絵本は70年代に発行されていたんですね。 もしかしたら私も子供のころこの絵本を読んでいたのかも? 長く愛されるのもうなずける、親子で楽しめる絵本です。
投稿日:2019/01/31
新聞で紹介されていたとかで、おばあちゃんが勧めてくれたので購入しました。 何にも知らずに4歳の息子に読み聞かせてみたんですが、主人公の男の子が空想する木の上の世界にすっかり私も息子も虜になってしまいました。 木の中に作ったはしご、妹を乗せられるエレベーター、見晴し台までの道のりも面白いし、家の中の細かい様子が季節によって違う様子もとっても素敵。 読み終わったら思わず背表紙の裏で全体像を確認してしまいました。「ここが、はしごで、ここから上って…」って感じで。 たぶん、実際にはあり得ない部分もあるんだろうけど、頑張ったらできるんじゃないかと思わせる微妙なラインでとっても現実感があります。 なので、息子も読み終わったら木に登ってみたくてたまらないようでした。都会っ子なのでそんな木に登る経験ないんですけどね…。 でも、公園でジャングルジムに上ってちょっとそんな気分を味わっているみたいです。 普段の生活の中にぐいぐい根付いてくれる本当に素敵な絵本でした。 空想の世界、万歳!
投稿日:2014/05/11
大木を見上げているといろいろな夢が湧いてくるのですよね。 木登りは子どもの大冒険の第一歩。 なかなか最初の枝に足がかけられないのだけど、枝に登った時の達成感。 そうするとそこから先は別の自分がいたりします。 かおる君は大きな木に夢を持ちました。 とてつもなく高い大木は、スカイツリーのようです。 はしごで登って、登って、途中からはトンネルになっていて…。 自分の家を作って、それから先には見晴台。 きっと世界一高い自分のためのスカイツリー。 この夢がたまりません。 お母さんも木登り好きだったし、お父さんもまた…。 縦長に開くお話でどんどん上に登っていくお話。 自分もどんどん空に向かっているようで夢いっぱいですね。 実際には木がないから、木の苗を植えました。 これもかおる君の成長と共に夢を育ててくれるでしょう。 見晴が素晴らしくてとても開放的な絵本ですが、下を見下ろした絵がなくてとても良かったです。 私、高所恐怖症ですから。
投稿日:2012/01/21
私も子どもの頃、読んだ記憶がある絵本です。 挿絵の雰囲気がとても懐かしいです。 主人公のかおるくん。 大きな木があったらなぁ・・・・と想像を膨らませます。 この想像の木。ものすごく素敵なんです!!! これぞ理想。子どもには(いや、大人にとっても)たまらないですよね。 自分の家の庭に、こんな立派なツリーハウスがあったら・・・ 春夏秋冬、いろんなことしていろんな景色を見て楽しめるだろうなぁ・・・ 私もかおるくんと一緒に想像を膨らませてしまいました。 もちろん、我が息子もこの本にすっかり夢中になりました。 かおるくんがマテバシイの苗木を植えるシーンを見て。 「マテバシイってどんぐりのなる木だよね!うちにも植えたいなぁ・・・」 ですって。 今植えても、ツリーハウスが出来るくらいに大きく育つのはいつになるかわからないけど(笑) でも、植えてみるのもいいかな、って思いました。 夢がふくらむ素敵な絵本です。
投稿日:2010/12/15
何年か前、幼い頃夢中になったこの作品に久々に再会。 かおるの想像する大きな木に何度あこがれたことか! 自分でもびっくりするほどドキドキして、 まるで憧れの人に出会ったような感覚でした。 喜び勇んで息子に読んでみましたが、思ったような反応が得られない! ショックから立ち直れない時期がありました。 なぜ?こんなに素敵なお話なのに・・。 それからは、私からはこの本を開きませんでした。 が、最近息子はこの作品を引っ張り出し、 ページをめくるようになりました。 そして「幼稚園の木、まだ登れるかなあ」と。 私ははっとしました 当時の息子は幼稚園にある木に毎日のように 登っていて、そこは自慢のお気に入りの場所でした。 そこよりも、もっともっと素敵な場所(かおるの木)の想像なんてしたくなかったのかも・・。 今、懐かしさも込めてこの作品を手にしている息子を見て、 たとえ子供であろうとも相手の気持ちを汲み取らず、 自分の好みだけを押し付けようとしていたわが姿を反省しました。 昨夜は二人でどんな木が欲しいかを話しながら就寝しました。 私にとって、幼い頃のみならず、大人になっても印象深い作品です。
投稿日:2006/06/02
大きな木がほしいと思うかおるくん。 大きな木があったら、はしごをかけて、上に部屋を作って… 春になったら、夏になったら…と想像は尽きません。 お話は少し長めですが、想像の世界に入るとちっとも長く感じません。 これを読むと、ほんとに大きな木がほしくなります。 1本の木でこんなに想像が広がっていくのが楽しいです。ストーリーのラストも子どもに希望をもたせる感じで素敵だなと思いました。 おすすめの1冊です。
投稿日:2016/01/21
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