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どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

「答えのない問いに向き合う力」をはぐくむ新感覚の絵本

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人にはどれだけの土地がいるか」 みんなの声

人にはどれだけの土地がいるか 原作:トルストイ
文:柳川 茂
絵:小林 豊
出版社:いのちのことば社フォレストブックス
税込価格:\1,650
発行日:2006年
ISBN:9784264024378
評価スコア 4.78
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みんなの声 総数 8
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  • 人間の欲望

    このお話を読んでいて思うのは、今ある幸せに感謝出来ない人は、何事にも満足出来なくて、幸せになれないのだろうなぁということです。
    だから、早くから己の欲望を見出されて、悪魔にうまいこと操られてしまった男が、欲張りすぎて命を落としてしまったのは、当然と言えば当然なのかもしれません。

    投稿日:2022/03/21

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  • 私は不動産管理業をしています。所謂大家です。最近、あらためて土地について考えるチャンスがありました。若い女性が土地のことについて色々と教えてくれたのです。彼女は不動産のプロで凄い美人の聡明な女性でした。だからこの本はひじょうに興味深く読ませて頂きました。これは土地を通して、人間というものを追求した素晴らしいお話だと思います。人間とは何か、人間にとって大切なことは何かを追求することは人生の真理を考えることだからです。これは何度も読みたくなるお話です。

    投稿日:2021/03/29

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  • 考え深い絵本

    このお話は、最初はつつましく暮らしていた農夫婦がどんどん土地をもとめて欲深くなっていくお話でした。少し大きめの土地を手に入れたら、次はその土地よりもっと大きな土地と、どんどん人間の欲が深くなっていくさまが描かれていて、読んでいて怖くなると同時に、肝に銘じておかねばとも思わされました。

    投稿日:2017/02/05

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  • 教訓めいたお話で、人の欲望について書かれたお話かもしれません。
    でも、主人公が不幸だったとは思えないのです。
    主人公のパホームが、広い土地を求めたのは、欲望だけのためではなく、そこには夢があったのではないでしょうか。
    そのために、挫折にも試練にも耐え続けたように思われるのです。
    広大な土地を手にすることはできなかったけれど、夢の途中でパホームは死んでいきます。
    身の回りに目をやれば、皆が夢を求めて生きています。
    それを一言に欲望という言葉で既定してしまったら、悲しすぎるような気持ちになってしまいました。

    投稿日:2016/04/28

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  • 人の欲が災いを呼んだ結末

    トルストイの話を柳川さんと小林さんの絵で構成されたえほんです。

    もともと ロシアでは、土地を持たない共産主義の国です
     
    働き者のパホームは、おくさんと働いていましたが、奥さんのお姉さんから 自分の土地持つことの喜びを聞かされ悪魔に取り憑かれるのです

    自分の土地をてにいれよろこんでいたのに 他人が自分の土地に勝手に入ってくるのが気に入らずに、無理矢理追い出すのです。

    彼の心は前よりもずっと狭くなっていました

    人間の幸せとは何なのでしょうね??(今までの笑顔が無くなっています)

    それからは どんどん欲が出てきて大きな土地に住みたい心が大きくなるのです

    これは、パホームだけのことではなく、人間だれでもに当てはまる 欲です。
    それはエスカレートしていくのを押さえることができなくなるのですね

    そして結末、彼は広い土地を求めて欲が出てとうとう 死んでしまうのです
    召使いの言葉が心に残ります「人は、最後にこれだけの土地があればいいんだな〜」
    彼は召使いの手で、墓穴に葬られるのです

    この絵本は 深く心に残ります、私も欲が深いので、彼のことは人ごとではないのです。
    彼の生き方から 学ばされます。

    小林 豊さんの絵はのびのびとしていて広々としたロシアの土地を大らかに描かれています。
    最後の絵は夕日の中に眠る彼がいるんだな〜(悲しい気持ちになります)
    聖書のことばをかみしめて・・・・・

    トルストイの言いたかったことは、深いです。
    皆さんにお勧めの絵本です

    投稿日:2010/08/10

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  • 心の豊かさに重きを置いた生き方を…

     ロシアの民話をもとにトルストイ流にアレンジした「トルストイの民話」の一編です。
     
     暮らし向きははかばかしく無くとも借地農のパホームは、作物を作る生活に誇りを持ち、生き生きと働いていました。
     義姉の訪問で、自分の土地を借金をして手に入れます。
     その後、懸命な努力で借金を予定より早く返済すると、2倍3倍と土地を広げていきます。
     一方、パホームの土地に入り込む他人の家畜に目くじらを立てる、心の狭い人間へと変わっていきます。
     パホームの土地所有欲は留まることを知らず、…。

     人はみな幸せな人生を望みます。
     幸せには“豊かさ”が大きな要素です。
     “豊かさ”とは、満ち足りて余裕のある状態。
     “足を知る”落ち着いた次元にあることです。

     ものに対する際限のない欲望は、心の落ち着きを失わせます。
     時に、パホームのような悪魔の声を聞き分ける冷静さも。
     そこに“豊かさ”はありえません。

     ものの豊かさの前に、心の豊かさに重きを置いた生き方をしていきたいと、つくづく教えられる作品です。

     柳川先生は、原作を絵本用に縮め、明解な文体になさっています。
     特に最後の召使いの一言は、この作品の趣旨を著す、痛烈なシニカルな言葉です。

    投稿日:2010/04/11

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  • 悪魔につけこまれないためには・・。

    • ちょし★さん
    • 30代
    • ママ
    • 熊本県
    • 男の子10歳、男の子9歳、男の子8歳

    小学校4年生の読み聞かせで使用しようと考えているところです。内容は深いものですが、話の展開自体もオチもわかりやすいので、充分 理解してくれると思います。

    働き者の農夫が自分の土地を手に入れた時から、「もっともっと」と欲張りになり、どんどん広い土地を手に入れていく。
    「足るを知る」
    そうでありたいと思いつつも、やはり今以上のものを人はほしがってしまいます。
    暮らしが豊かになってもまだ、それまで以上の土地を欲しがっていた主人公が本当に欲しかったものは なんなのか・・・。主人公自身にも 本当はわかっていなかったのではないかな・・。

    ラストの彼の姿を愚かだと笑えないのは、私自身も欲深な人間の一人だからですね。
    あまり欲をかきすぎると 詐欺師という悪魔につけこまれる現代。この絵本は 良い教訓になるのでは。

    投稿日:2008/05/23

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  • 土地をてにいれるために

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子14歳、男の子12歳

    原作はトルストイ、ロシアに昔から伝わるお話だそうです。です。
    小学生の頃、このおはなしの読書感想文を読んで、この本を読みたいとずっと思っていました。
    先日題名でこのおはなしだとピンときて入手した次第。
    パホームという堅実な農夫が主人公。
    それなりに幸せな暮らしでしたが、自分の土地を持っていないことが
    悩みの種。
    そこに、悪魔が目をつけ、様々な誘惑をしてくるのです。
    パホームの行動は、他人事ではありません。
    それだけにラストが壮絶です。
    最近社会的な知識の増えてきた中学生の息子達にも紹介する予定です。

    投稿日:2008/04/06

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