「ひろいそらあおいそら」 みんなの声

エラの一日が、紹介されています。
シンプルなのですが、愛情いっぱいで、精神的にとても恵まれた生活であることを感じます。
子どもたちがこの絵本で得られるのは安心感でしょう。
あまりに出来すぎで、自分中心の世界なので、違和感を覚える絵本ではあります、
でも、この絵本で心落ち着かせられることもあるように思いました。

水彩の綺麗な本です
空の青い色が好きなようで、好んで見ています。
内容は、凧揚げをして遊ぶ女の子の一日で、読んでいてすがすがしく
ほのぼのとした気分になります。
文字が変わっていて綺麗なグラデーションになっています。

深みのある色使いの背景が印象的です。
エラという女の子の何気ない一日。
でも、エラが家族みんなに愛されているのがよく分かります。
家族だけでなく、この世に生まれたことを祝福されているよう。
そしてエラだけでなく、私たちみんな、祝福されてこの世に生きているんだなぁと感じました。
どんな子どもにも、エラのような安心感や幸福感を感じながら、すくすくと成長してほしいと思います。
淡々とした絵本だからか、残念ながら娘からの「もう一回」コールはありませんでした。

「ひろいそら　あおいそら」空の絵をみていると、気持ちまですっきりとして、のびのびします。空いっぱいにあがった凧が、2ページにわたり、凧のひもがユニークでおもしろく、綺麗です。飛行機より高くあがった凧もきもちがいいです。
エラの日常が、おじいちゃん、おばあちゃん、おかあさん、おねいさんそしておとうさんの愛情にかこまれて平凡だけれど、しあわせな毎日をおくっているのを感じます。ほのぼのとします。

最後まで読んだ時、娘がクスクス笑って「もう一回！」。
もう一度読んだら、また笑って「もう一回！」。
私も思わず笑いながら三度目を読むと、ようやく眠りへと入りました。
きっと読んでもらう子の多くが、エラに誘われて「もう一回ね」
と言うんじゃないかしら。

エラが欲しいだけの愛情を、家族みんながごく自然に与えている、
そういう家族のあり方には、胸がドキンとしました。
そのエラの心のような、伸びやかな青い青い空が、とても印象的な絵本です。
とてもシンプルな絵本だけど、とても心に響きました。