2歳の娘が朝ごはんを口周りにつけたまま、ふかれたくなくてよく逃げ回ります。その度に昔読んだこの絵本のタイトルが頭に浮かんで、娘にも読んでこのフレーズを共有したいと思っていました。2歳にはまだ早いかと思いましたが(とはいえあと一月もすれば3歳です)、図書館で見つけたので先ほど一緒に読みました。帰り道、電車の中で読んだ時は、ふだんより字の数が多いので「はやくつぎのぺーじ!」と言われましたが、読み終わると「おおかみくんのおかあさんどうしてしんじゃったの?」などたくさんの質問をしてきました。家に帰って寝る前に読む時も、「これがいちばんさき!ぜったいおもしろいよ」と言って選んできて、今度はせかさずすべての文章を一生懸命聞いていました。
死についてはよくわからなくても、ママがいない?!と泣くことは、すごく大変なことだと共感するのだと思います。抱っこしてもらうと嬉しいとか、おかあさんをかしてあげるという気持ちも、想像しながらお話を聞いているのがわかりました。
そしてわたしは、読みながら泣いてしまいました。親になると一層心を揺さぶられる一冊となりました。児童書としてどうなのと賛否あるようですが、いろんな環境の子どもがいるんだと知ることは大切だと思うので、わたしはこの本がずっと好きです。