人種差別問題や著作権問題を孕んだこの作品は、長い間出版が取りやめになっており、数十年ぶりの再会となりました。
トラに一着ずつ服を取られてしまう場面など、懐かしくて「そうそう、こんな話だったな」と懐かしく読みました。
昔読んだ本と絵は似てるけど、本のサイズも中身も微妙に違うような気がしたのですが、これはアメリカ版の原書を忠実に再現したバージョンなんですね。
大人になってから初めて気づいた事は、サンボはアフリカ系ではなくインドに住んでいるという事。そういえばトラはアフリカにはいないですよね。
でもふっくらとしたお母さんやバナナの木の挿絵は、インドというよりはアフリカ風。
色んな国の作者がそれぞれの解釈をミックスさせた結果、国籍不明のサンボが出来上がったのでしょう。
それにしても、やっぱりトラのバターは美味しそう!
パンケーキにつけて食べるので、2歳の娘は「トラさん、ハチミツになっちゃった」と言っています。