「死神です」 みんなの声

タイトルが「死神です」なので、最初は大人向けの怖い絵本かと思いました。
けれども読んでみると、暖かくて優しくて。
明るい意味で、裏切られました。

他のタイトルだったら、私は読んだかしら？

うーん、どうでしょう。

やっぱり、インパクト抜群の「死神です」のタイトルだからこそ読んだのだと思いました。

表紙の目をつぶって男の子に抱かれている犬の絵に、ひかれて手にとりました。大きくなって、遊んであげたり散歩にいくことをしなくなっていた男の子。犬がもうすぐ死ぬことを、死神に教えられます。それからは、毎日、なるべく多くの時間を犬とともに過ごすように。最後、幸せそうな犬の姿に、ホッとしました。

タイトルのインパクト、幻想的なカバー、扉を開くのに緊張感ある絵本です。
ネタバレを避けて通るとしたら、とても落差のある絵本です。
でも、生きているものには誰にも死があることを感じ、身の回りの生命に目を向けることを教えてくれる絵本です。
死神はとても思いやりのある、素敵な紳士でした。