この本、子どもたちの夏の読書に、と思って、図書館で借りてきたんです。まだ子どもたちは読んでませんが…。
私は個人的に、昔からジュディー・フォスターのファンで、
この本が彼女主演の映画の原作。と、今頃知り、さっそく見つけてきたわけです。
秘密の島に住むニム(主人公)と、覆面作家アレックスとの友情が物語の本筋ですが、
この作者の、情景の描き方はとても素晴らしかったです。
作中でニムがアレックスの想像力に驚くシーンがありましたが、まさに、描かれている情景が目に浮かぶようでした。
内容はそれほど長いページ数はありません。
物語の中の日数も、お父さんのジャックが遭難して島をあけていた2週間足らずの出来事なので、読み手が小学生の高学年以上なら、
疲れずに読める長さだと思います。
南国の海に浮かぶ小さな島。そこで起きたいくつもの小さな事件。
きっと、本当にこういうところに暮らしていたら、こんな出来事は些細な日常の一コマなのかもしれません。
訳者の田中亜希子さんの邦訳が大変読みやすいので、一気に読めてしまいました。
この夏(後もう少しですが)、特にどこにも旅行に行けなかった子どもたちに特にお薦めしたいですね!
実際には遠出できなかった子どもたちも、この本を読めば、
ニムやアレックスと一緒にひと夏の冒険の旅ができる!のではないでしょうか?