長く読み聞かせをされている方から紹介を受けて読んでみました。
出てくるライオンは、どうしても友達がほしくて、相手のまねをして近づきます。でも、相手はびっくりして逃げていく。ライオンの一生懸命な姿に、小さい子であれば「おもしろさ」や「おかしさ」を真っ先に感じるかもしれないけど、少し大きくなって、友達との付き合いに悩みをもっている子であれば、このライオンに心を近づけてしまうでしょう。
相手と同じことをしたり、同じ格好をしてみたり、そうして仲良くなれるときは、うれしい気持ちとこれでよかったのかなという気持ちと、複雑ですね。こう思うのは、子どもも大人も同じ。
だからこそ、この本のライオンがありのままの姿で相手に受け入れられたことに「よかったね!」と心から思えるのだと思います。
少し大きくなって、ライオンの気持ちがわかるだろう小学生にぜひ紹介したい一冊です。