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狂言えほん そらうで」 みんなの声

狂言えほん そらうで 作:もとした いづみ
絵:たごもり のりこ
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2008年09月
ISBN:9784061323797
評価スコア 4.4
評価ランキング 12,816
みんなの声 総数 14
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  • よっ、日本一の虚言癖!

    こんなに裏表が激しい人も、珍しい。ものすごい虚言癖で、もう呼吸をするように嘘をつく。こんな嘘つき野郎を、雇い続けている主人は、観音様かな。この絵本を見ていると、就職の面接ではすごいことをさんざん言ってカッコつけているが、いざ、現場で使ってみると全くダメだった…という場面を思い出す。ハッタリも程度が過ぎれば、「誇大広告」「詐欺罪」と、犯罪になるのではないか?

    さておき、狂言の太郎冠者はいろんなタイプがあるようだが、この太郎はずば抜けている。一度読むと忘れられない、強烈な個性だ。古来より、嘘つきが栄えたためしはない!と言いたいが、現実世界は上手い事やっていい思いをしている人もあるのだろう。こうはなりたくないな、という反面教師として、ゲラゲラ笑った後は、自分のことを顧み、正直に生きようと真摯な気分になるねぇ………う、嘘、書いちゃった。現代社会を見ているみたいで、おかしい。(本当)きっと幼稚園や保育所でも、こういうタイプいるよ。

    投稿日:2018/10/04

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  • ここまで気の弱いたろうが、ここまでおおぼら話を作れるのは、馬鹿馬鹿しくもありあきれ返ってしまいます。それでも、主人に嘘を見抜かれてもめげないたくましさには恐れ入ります。
    ああ言えばこう言う技を、あまり習得しては欲しくありませんが、この絵本のお面白さは否定できません。

    投稿日:2018/03/10

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  • 狂言絵本

    狂言をなかなか理解出来ない私ですが、「そらうで」の意味も知らずにいました。いつわりの腕自慢のことだと解説を読んでわかりました。臆病者の太郎の気持ちは、怖いことはわかるのですが、いつわりの腕自慢を次から次へと言葉が飛び出してご主人のように呆れるのをと追り越して感心してしまいました。

    投稿日:2017/10/13

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  • でましたっっ太郎冠者

    太郎冠者って本当にどうしようもないなぁーと思う
    おなじみの調子です。

    狂言には欠かせないキャラの太郎冠者。
    タイトルにある「そらうで」とは「偽りの腕自慢」という意味で
    本当は臆病者なのに
    主人相手に大ウソをついて
    夜道で大事に刀を無くしたことを取り繕おうとします。
    見抜いている主人ですが
    その上を行く太郎冠者の切り替えし!!
    こいつどうしようもないなぁーと思わず笑ってしまうというオチが
    狂言らしいところです。

    やっぱり狂言は楽しいですね。

    投稿日:2017/06/18

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  • 見栄っ張りの腕自慢

    狂言えほん。
    題名は漢字表記では空腕、つまりは、見栄っ張りの腕自慢ということのようですね。
    もちろん、そこで騒動が起こるのが、狂言の笑いどころです。
    おなじみの太郎冠者が、夕暮れ時に主人からお使いを頼まれます。
    いつも強がりの言動に、刀も貸されて、しぶしぶ夜道を進みますが、
    案の定、びびってしまう訳です。
    心配な主人のいたずらも加わり、太郎冠者の見栄っ張りぶりが笑えます。
    一種のとんち問答のような展開ですが、太郎冠者の頭の回転の速さに脱帽です。
    小学生くらいから楽しめると思います。

    投稿日:2017/05/30

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  • そらうで  タイトルだけではわかりにくいのですが・・・・
    空腕  空威張りのことかな

    いつも強がりばかり言ってる太郎  本当は臆病者なのですが・・・
    主人に夜に魚を買って来るように言われて こわごわ 出かける太郎
    主人から刀を借りて
    夜道での怖がりようは 狂言で大げさに振る舞ったら おもしろそう

    絵本で狂言に親しんでもらおうと言う  絵本
    なかなかおもしろいのです
      
    最後の 太郎のいいわけにも 狂言のおもしろさがあるのかな

    人間の心の中にある ええかっこしいなところ  それを 狂言で楽しむのですね
    古典芸能の伝統を引き継いでほしいです

    投稿日:2015/11/10

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  • 子どもにはちょっと…

    伝統芸能、狂言の演目のひとつである『空腕』。

    本当は臆病者なのに、いつも腕自慢をしている たろう。
    主人に真実を見抜かれても、嘘を貫き通します。

    臆病者の姿と、くち八丁なところの落差が面白いというお話ですが、嘘を貫き通し、主人をも閉口させてしまうという結末はいかがなものかと…。

    大人は、たろうの滑稽さを笑うことができますが、子どもだと“無理が通れば道理が引っ込む”と解釈しかねないなと思いました。

    娘は、「うそつき!」と怒っていました。
    子どもには、すこし難しいかなって思います。

    投稿日:2015/07/16

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  • 口がうまい!!

    このお話は、口はうまいが勇気が全くない子供のたろうが主人公のお話でした。主人の前で次から次へと出てくる作り話がとってもカッコいいお話にしあがっていて、そのお話を聞いたうちの子は、「うそつきや〜ん!」って言いながら笑っていました。

    投稿日:2013/09/10

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  • 「人間の見栄」をシニカルな笑い話に

     狂言の世界は、お話が本当に楽しい。
     絵本の形で幼い頃から、目にすることのできる今の子供たちは恵まれていると思います。
     さて、こちらのお話はいつも強いことを自慢にしている家来の太郎冠者に主人が、夕方に用を言いつけます。
     口先だけの武勇伝語りの太郎冠者には、気の進まぬ御遣いですが、しぶしぶと出かけます。
     案の定、腰が引けた臆病ぶりが描かれているページで、爆笑です。
     主人から借りた刀まで、奪われます。

     それにしても、主人の人の悪さにも苦笑いのこぼれるお話です。
     うそはいけません。うそは。
     自分を大きく見せようとする「人間の見栄」をシニカルな笑い話にした作品です。

    投稿日:2010/06/27

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  • 怖がりようが並じゃない

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    いつも人前では腕自慢をしているたろうは、実は極度の怖がり。
    一人のときと、人前でいるときの態度が全く違うところが面白いです。

    このたろうの怖がりよう。並ではありません。
    うちの愛犬も風に舞う落ち葉に逃げ出すくらいの怖がりやですが、たろうはそれをはるかに越えていましたね。笑
    中でも、背中をおうぎで叩かれたあとの反応には笑ってしまいます。

    自分のそらうでがばれてしまったあとも、すぐ気を取り直してさらにそらうでを重ねるたろう。
    私もたろうの主人と同じ気持ちになりました。
    「ベストオブそらうでくん」ですね。笑

    投稿日:2009/03/05

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