息子が図書館で借りてきました。
最初、絵が、赤、緑、黒、白の四色のみしか使われていないので、非常に地味な感じを受けました。
農家に生まれた小さなおんどり。一人だけ小さいので、「みにくいあひるのこ」的な展開なのかな?と予測しました。
ちいさいために、夜の見張り番からはずされてしまったおんどり。一旦は農場を出ようとしますが、「農場にいて、できなかったとこは、世のなかにでても、できるわけないんだ」と思い直し、「じぶんにできることを すればいいんだ」と言います。
外に出て自分を変えていくというのも一つの勇気だと思いますが、
踏み止まって、自分ができることをするというのも、勇気ある決断だと思い、素敵だと思いました。
絵本ですが、文章量もあり、小学校中学年ぐらいになってからの方が、伝わるものが多いかなと思いました。
さて、おんどりがした「じぶんにできること」とは?
学校生活や社会に出て、困った時、環境を変えることができなくても、自分の考えを軌道修正して、工夫して生きていくことは大切。
今は、きれいで目をひく本が多いので、地味めなこの本は敬遠されてしまうかもしれませんが、大切なことがしっかりと描かれていると思いました。