きみとぼく(文溪堂)
谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語
はじめてのクリスマス(偕成社)
人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本
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『ヒトラーと暮らした少年』を読んだので、前から気になっていたこちらの本も読みました。 オーストラリアに住む女の子 アンナが、ヒットラーに娘がいると仮定して創作した話を、毎朝、通学仲間のマークやベンに話します。マークはしだいに引き込まれ、もし自分がその立場だったら?と考え、両親にいろんな疑問を投げかけますがとりあってもらえません。アンナのお話と、通学仲間の日常生活とが、絡み合いながら物語は進行します。 物語とはいえ、小学生と思われるアンナがこの話を空想し思いつくのは、無理な設定では?と思いつつ読んでいたら、最後に「え、そういうこと?」という伏線が待ち受けていて、ある意味、もやもやが晴れました。また、深く戦争や平和について考えるマークと、ただ勇ましい戦闘場面に惹かれるベンとの対比が印象的でした。 各章の最初にある北見葉胡さんの挿絵もとても良かったです。
投稿日:2022/06/25
最近、戦後出版された天野貞祐の『人間の哀しみ』という本を読む機会がありました。 戦争責任は誰にあったものなのか?ということ。 この『ヒットラーのむすめ』は、ヒットラーに娘がいたらという架空の話を子どもたちが話し合うことにより、戦争の責任は誰にあったか?を問うものです。 もし、その時代に生きていたら戦争を止められたのか?第二次世界大戦中ドイツと同盟国であった日本ですので、 この問いは日本にいる大人や子どもにも同様に問われるものであるかもしれません。 作品の中に「見たり聞いたりするのを避けてるうちに事態が進んで、気がつけばもう遅かったのよね」という言葉がありますが、 折しも福島原発の責任はどこにあったのかが論じられている今。 国民を巻き込む大きな出来事があった時に、本当の責任はどこにあったのか?誰にあったのか? いじめでも同じことかもしれません。周りで見過ごしてしまった人にも責任はなかったのか?ということ。 それは私にも問いかけられている問いです。 児童書ですが、私たちに問いかけるものは限りなく深いと思います。 子どもと共に大人も読んでいただきたい児童書です。
投稿日:2011/06/16
タイトルと、表紙の装丁にひかれて 手にとった一冊です。 子どもが生まれてから、 やっぱり気になるのは、世界平和。 戦争がおこっているところにいる 小さい子どもたち…。 人事じゃないような気がして、 心が痛いです。 そして、このタイトル!と思って読み始めたのですが、 なかなかおくが深い…。 最後までちゃんと読ませる力もあり、 北見さんの挿絵もまたよくて、 これはいいなと思いました。 娘が大きくなったら読ませたい一冊です。
投稿日:2009/02/13
マークの疑問はかつて小学生だった私の疑問とそっくり重なります。 素朴な疑問を大人に投げかけ 十分に満足のいく答が得られない。 質問に答える側になった今、答えは私の中にあるのでしょうか。 いつのまにか「問う」ことを忘れてしまったことに 気付かされる本。 小学生に読んでほしい深く余韻の残る本です。
投稿日:2009/01/07
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