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ピンクのいる山」 みんなの声

ピンクのいる山 作:村上 康成
出版社:徳間書店 徳間書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2000年07月
ISBN:9784198612177
評価スコア 4.54
評価ランキング 6,970
みんなの声 総数 12
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  • 自然界と人間の関わり

    ピンクシリーズ第4弾。
    これまでの3冊は、ヤマメのピンクがどんどん成長してきましたが、この本はまたピンクの子どもの頃に戻ります。
    今回は、ピンクの住む山と、そこを訪れた人間との関わりに重点がおかれています。

    人間は、自然界の生きものにとっては残酷なことをしています。
    自然界の中でも、もちろん残酷なドラマが日々あるわけです。
    自然も人間も、全てが厳しく関係しあって、毎日が過ぎていくのですね。

    ピンクの住む山には、山菜があり、四十雀の鳴き声がひびき、サラサラと渓流が流れている。
    絵本だから音は聞こえないはずなのに、なんだかこの本を見ていると、自然にあふれる山の中の音が聞こえてくるようです。
    山に行きたくなります。

    投稿日:2006/03/09

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    2
  • 山里暮らしを体験して

    もともと地球大好きでしたが、友達に薦められた時はなんとも思わず。
    けれど渓流の村暮らしを経た今、再び手に取ると、胸がきゅぅぅぅん!としました。
    ヤマメのいる透明な水のなかや冷たさ、石をひっくり返してトビゲラなどを見つける喜び、それをサワガニが食べている姿、ウドの色(本物の手触りを思い出す色づかいですね)、川の外と中というシチュエーションやヒンヤリする山の夜、満天の星。どれも体験をもとに、3Dで思い描くことのできる風景ばかり。
    図書館で借りるだけでは寂しい、手元に置きたくなりました。おうちで娘と楽しみたくなりました。
    シリーズ中、これが一番好きかな。
    釣った魚をおいしいときれいに食べて、星を見て眠る人間。泳ぎ続けるピンク。
    この対比がなんとも言えず心をうちます。

    そうだ、今度この田舎へ帰ったとき、甥っ子たちに読んであげよう。
    これ、渓流を知ってると知らないとでは感じ方が違うと思います。ぜひぜひキャンプ中や体験後に読んで下さい。体験の後付と思い出語りと、良い時間が持てるのではないでしょうか。

    投稿日:2015/07/02

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  • 人間からの視点も

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子14歳、男の子12歳

    「ヤマメのピンク」三部作に続いて補作のような形で描かれた作品です。
    おなじみヤマメのピンクの、子どもの夏の頃の光景ですが、
    今作では人間も登場します。
    人間は、川辺にキャンプに来たのでしょう、おじいさんと女の子。
    ピンクのえさを横取りしたヤマメが釣られてしまいますが・・・。
    人間が出てくることで、三部作以上に、人間もまた、その生存競争の中にいるということが
    しっかりと伝わってくるのではないでしょうか。
    いつもながら、カメラワークのようなアングルが素敵です。
    しっかりと、山や川のいのちの恵みを感じ取りたいですね。

    投稿日:2008/05/05

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    1
  • ヤマメが主役

    • リーパンダさん
    • 30代
    • ママ
    • 宮崎県
    • 男の子7歳、女の子4歳

    自然をよく知っているむらかみさんならではの作品だとおもいました。
    生まれたばかりのヤマメのピンクの目線で川や山の自然の事が書かれていました。そこに釣りに来ていたおじいちゃんと孫の存在が自然とのつながりをわかりやすくしています。
    ヤマメも一生懸命生きて人間もその恩恵をもらって生きていく・・暖かくなったら山に行ってみたくなりました。

    投稿日:2007/12/09

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    1
  • 岩魚の目線、人間の目線

    • うららさん
    • 30代
    • ママ
    • 栃木県
    • 女の子5歳、女の子3歳

    ピンクというのは岩魚の名前。
    魚体にピンクのラインがあるからピンクなのだそうです。

    長女は川魚の塩焼きが大好き。
    パパが釣ってもって帰ってきてくれるのが嬉しいし美味しいのだそうです。
    その岩魚のお話です。

    岩魚のいる川の中の様子がくわしく描かれています。
    岩魚が食べる虫もたくさんいます。
    岩魚は食いしん坊ですね。

    少し太っちょに描かれた岩魚が愛らしい。

    釣り人のおじいちゃんと孫娘の視点からも描かれています。
    自然の恵みいっぱいの川辺の過ごし方。

    ゆったりと素敵な時間が流れています。

    パパもこんな風に釣りしてるんだね、こんど一緒に行きたいなぁ。
    ねぇ、パパ、パパも岩魚釣るよね。
    ねぇ、パパ、一緒にいけるかな?
    もっと大きくなったらね。

    パパはなんだか誇らしげでした。

    投稿日:2007/04/25

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    1
  • 最近村上さんの絵本をたくさん読んでいるので、川を上から見たアングルと、おじいちゃんと孫の女の子を見てうれしくなりました。
    ヤマメの子、ピンクは「おなかがぺこぺこ。ぺこぺこのぺっこん。」
    リズムが良く息子は覚えてしまって、お腹が空いたとき真似して言っています。
    ピンクが色々な生き物を食べる様子が生き生きと描かれています。
    他のヤマメがおじいちゃんの釣竿に引っかかって、食べられちゃったり、鳥に食べられちゃったり。。
    自然界の厳しさも描かれていますね。

    女の子の採ったウドやクレソンなどが並べられたところでは、息子は「これ、この前採ったやつ?」とうれしそうに聞いてきました。
    ヤマメを焼くところもいいですね。
    山ってやっぱりいいなぁと思いました。

    投稿日:2007/04/14

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    1
  • 自然が堪能できる作品です。

    ものすごくきれいな絵本です。
    ピンクというヤマメの住んでいる川での、1日の出来事をつづったお話です。
    ピンクが狙っていた餌を友達のヤマメに先取りされてしまいます。でも、それは人間がはなった釣り竿の餌。
    そのヤマメは、キャンプに来ていたおじいちゃんと孫娘の、夕食のメインディッシュにされてしまいます。
    きれいな骨だけになっってしまったヤマメの絵が、印象的でした。
    自然の恵みを食べないと、生き物は生きていけない。でも、その食べ物はきれいに食べてあげるのが最善の恩返しだと、わたしは思います。
    翌日もピンクは、せっせと虫を食べています。その近くで別のヤマメは鳥に捕まっていきました。
    最後まで、見せてくれる村上さんの作品です。

    投稿日:2003/01/23

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    1
  • 大自然に包まれて

    ヤマメのピンクの生活と、キャンプにきたおじいちゃんと女の子を、村上康成さんならではの世界で描いていて、その不思議な空間にスケールの大きな大自然を感じました。
    ヤマメはヤマメで生きることに精いっぱいだし、キャンプの感動は自然に包まれることだろうし、どちらの側に立っても、感銘を受ける絵本です。

    投稿日:2017/06/24

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  • キャンプに行きたくなる絵本

    自然に触れる機会が少ない場所に住んでいるので、
    絵本の中に出てくる物は、息子にとって「はじめまして」の物ばかり。

    ヤマメ、ウド、ウワバミソウ、アミガサダケ等々・・・。

    お話は単調で、ごくごく自然。
    ヤマメがエサを食べ、それを人間が食べ、その繰り返し。

    でも、ホネホネになった魚の姿を見ると、当たり前だけど、
    「ああ、命を頂いているんだよね」と感じます。

    出てくる自然に触れたくて、触れさせたくて、
    息子とキャンプに行きたくなりました。

    自然の音の表現も、ヤマメのピンク色も、
    とても素敵ですが、3歳児にはちょっと難しかったかな?
    自然との触れ合いを通じて、
    また改めて読み返してみたいと思います。

    投稿日:2014/02/17

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  • 自然って

    やまめのピンクの話。

    友達は人間に釣られて食べられてしまう。
    始めは残酷・・とも思ったけど、
    食べなきゃ生きていけないし、
    それが自然界ではあたりまえの出来事なんですよね。

    投稿日:2008/01/26

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