最初に現れたしろねずみの行動がとってもおもしろく、まさにふしぎなしろねずみだったのですが、このねずみが、おじいさんとおばあさんにやってみせたことがなんともおどろきで、読み手まで喜んでしまいました。
しろねずみの白と、おばあさんの白い髪や服、そして夜の外の暗さの青のコントラストが実に美しい絵です。最後には、青が黄色いや、金色に変わります!色が放つ感情の高まりも伝わってきます。
韓国の昔話なのですが、解説によると韓国でのねずみは、「隠してあるものは守ってくれる」存在なんだそうです。国によって、ねずみに対するいわれやイメージは異なるんだなあと、興味深く読みました。
外国の昔話を読むことで、外国の文化に触れることができて、勉強になります。子ども達はそう感じてはいないかもしれませんが、小さいころから「違い」を受け入れ、楽しむということを身につけることができるのではと思いました。