2009年のアメリカの作品。
主人公は、エドナは南極大陸にすむペンギン。
何処までも白と黒と青の色の世界に住んでいます。
以前、北海道に住んでいた時、紋別市に流氷を見に行きました。
流氷を見た時、どこまでも白しかないという不思議な感覚にとらわれたことを鮮明に覚えています。
南極ですから、その三色しかない世界というのは、設定としては、成る程と頷けるものです。
エドナは、白でも黒でも青でもないものを探します。
すると、オレンジ色を見つけるのですが、これは南極越冬隊のイメージからすると、まさにその通りの色といえそうです。
エドナは、他にもまだあるのかな?とまた疑問を呈して終わるのですが、次の色の伏線もあって、そんなことに気付くと楽しみも倍増することでしょう。
小学生以上が対象となっていますが、どう見ても幼稚園位までが対象だと思います。
文章量は少し多いですが、シンプルな絵本でキャラクターも可愛いので、ファーストブックの次の読み聞かせでも良い位です。
今の世界を当たり前のこととして捉えないで、常に疑問を持ち続けることの大切さも諭してくれる絵本です。