大道あやさんのことについて私はあまり知らないのですが、今回この絵本を見て思ったのは、グランドマアモーゼスという70代後半で絵を描き始めたというおばあさん画家の絵です。
グランドマアモーゼスの絵を見るとある種の懐かしさがあり、また牧歌的であるというところが、大道さんの絵と共通しているのかな?と思いました。
図書館で見かけて、大道あやさんとあったので読んでみることにしました。
くみこが庭で犬のたろうと見つけたねこにはなこと名づけました。
その後、引っ越しをして、新しい環境に慣れないはなこをたろうが面倒を見る姿が健気だと思いました。
「ねこのごんごん」を彷彿させる場面です。
そんな風に面倒を見ながらも、はなこが逃げてしまうところ、探索するところに、ハラハラさせられました。
果たして、はなこは戻ってくるのだろうか?と。
絵を見ていると色の重なり合っているところが刺繍絵を見ているように感じられます。
グランドマアモーゼスは、目が悪くなり刺繍を始めたという経緯があり、その絵がやはり刺繍絵のように感じられることがあるのですが、私が持った似ているという感じはそこから受けるのかもしれないと思いました。