表紙の絵を見ているだけでなんだか不思議そうな絵本だなという感じを受けます。
モノクロの影絵と写真がありはじめはなるほど・・ここにこの鳥が居るんだなという風に隣のページを見れば隠れているものがすぐにわかってしまうのですが、意外と私は頭がかたくて子どもよりも見つけるのが遅かったです。
特にトラは答えを見るまでわかりませんでした。
でも不思議ですね!人間、一度見たらすぐにわかってしまうので二回目以降は一回目のような感動は少し薄れてしまいます。
作者の佐藤さんの一文で「今これに注目!○○が人気です。」などといった作られた価値観にとらわれがちで自分の内側に持つ見えないものを感じる力をもっと感じて欲しいというようなことが書かれてあり、私自身が見つけるのが遅かった理由はそこにあったのか・・と感じました。
大人も小学生も小さな子も幅広く楽しめる絵本です。