5歳前の娘は、最初のほうの場面、人喰い大男がしたなめずりするところから、もう怖がっていました。
王さまのご所望のものを手に入れるため、モリーが大男の家に最初に戻ったところで、もう怖くて「ここは読まなくていい!」とまで言うので、「最後まで読まないと怖いままで終わっちゃうのよ。ほら、安心して読めるのよ。」と、最後のページを見せてから、続きを読んだほどです。
モリーと自分を同一化するこのような感覚を失ってしまう前に読むことができたことで、娘にとっては、モリーと一緒に怖さを乗り越えた、ひとつの大きな経験に近いものになったのではないかと思います。
自分やお姉さんたちに幸せを引き寄せるために機転をきかせ、やれる限りのことをやったモリーは、やはりかしこく、かっこいいと思いました。