大好きなとりごえ まりさんの絵だったので読んでみました。
いつもながらに楽しい絵だったのですが、著書紹介を読んで驚愕しました。
杉元美沙希さんは、当時10歳。
2008年度お話エンジェル子ども創作コンクールで「日本児童文学者協会賞」を受賞した作品が絵本化されたものだったのです。
自宅の隣が図書館であったということが大きいのかも知れませんが、お話作りをしていて、小学生でも応募できるコンクールがないかと探していて、この創作コンクールに出会い、自分で応募を決めたとのこと。
絵本好きなら誰しもが、自分も絵本を描いてみたいと思うもの。
私も、何度かこうしたコンクールに応募していますが、かすりもしません。
さらに凄いのは、作者の言葉。
最後の4行にこう記してあります。
「ゆうびんやぎさんへのプレゼントがどのようにして荷物の中にまぎれこんだのかなども、絵本の中から探してみてくださいね。
そして、ゆうびんやぎさんを通して運ばれる動物たちのあたたかい交流を感じ、少しでもほっこりとした気持ちになってもらえたら、すごくうれしいし幸せです」
起承転結のあるストーリー構成なので、将来恐るべしと思ったくらいだったので4つ星くらいと思っていたのですが、このゆうびんやぎさんへのプレゼントがどのようにして荷物にまぎれこんだのかが、最初分かりませんでした。
何と答えは、裏表紙にあったのです。
これには、正直参りました。
5つ星をあげざるを得えません。
作者が小学生だという背景を知って、是非多くの人に読み聞かせして欲しい良書だと思います。