「こんなに悪い点をとるのは、あたまがかたいせいだよ。
うんとやわらかくしなくちゃ。」
「やわらかくなあれ、やわらかくなあれ、ちちんぷいぷいのぐりっ。」
と、おかあさんに説教をされるたろう。
う〜ん・・・私なら、もっと頭ごなしに怒っているだろうな〜。
こうやって、子どものやる気を引き出すんですね。
予想通り、たろうは、さすがにまずいと思ったらしく、
一心に勉強します。(エライ!)
すると、たろうの頭に、国語のこぶ、算数のこぶ、社会と理科のこぶが!
なんか、すごい発想にびっくりです。
勉強して、頭にこぶが出来るなんてありえない!と思いました。
でも、それって頭が良くなるってことでしょ。
こぶがあっても、かしこくなれりゃいいと思うんだけどな〜。
こぶが出来てかっこ悪いと泣き出すたろう。
そこで、しっかりものの妹のちょん子が大活躍。
こぶを、オニにとってもらおうということに。
そう、このお話は、昔話『こぶじいさま』がベースになっています。
(知らない方は、先に読むことをおすすめします。
ちなみに、本文中の文章表現は、松居直・再話/赤羽末吉・画/福音館書店刊にもとづいたものだそうです。)
草木も眠る、うしみつどき。
ふたりが、オニに会いに行くこともさることながら、
オニたちといっしょに、踊るたろうをみて、
「ありえな〜い!」と思いました。
ぜったい、勇気も度胸もいりますよ。
オニにこぶをとってもらったたろうは・・・
やっぱり、私としては、「あたまのやわらかい子」がいいです。
その後、オニがとったこぶはどうなったかというと・・・
かしこいオニの子が出来たそうですよ。
久々の大ヒット作で、娘の大笑いと「拍手」をもらいました。