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スペーシング、疑死、毛づくろい、マーキング、利己的集合…動物の行動でよく見られるものを、分かりやすく一つずつ紹介していきます。その時に、人間にもこんなとこあるでしょう?と導入のイラストがあるんですが、それがいい味だしています。 動物の写真に迫力があり、そうなんや!とか、知ってる!と言いながら親子で見るのが楽しかったです。
投稿日:2021/08/06
「たくさんのふしぎ傑作集」と書いてありますが、 読んでみたら特に大人が楽しめる絵本だなーと思いました。 心理学・生物行動学・・・たぶんそんな分野のお話を 動物写真と柳生さんの絵のくり返しで分かりやすく表現してくれています。 たとえば・・教室の中で、先生に指差されそうな瞬間にみんながピターっと静かになり、目をふせるシーン。 次のページでは死んだフリをしたタヌキや虫の写真。 「擬死=フリージング」という本能から来る行動だそうです。 ほかにも縄張りを示す「マーキング」や自分を大きく強くみせようとする「誇示行動=ディスプレイ」や。 読みながら、もー可笑しくってケタケタ笑ってしまいました。 こういう視点があると、毎日楽しく暮らせそうですね! というわけで、大人のかたに一読をオススメします。 (お子さんが読むなら、小学生の中学年くらいからかしら。)
投稿日:2010/03/06
「たくさんのふしぎ傑作集」(と、副題がついています。シリーズなのかな?)イラストは私の大好きな柳生弦一郎さんです。 とっても良かったです。7歳の上の子も、とても気に入っていました。 この絵本は題名通り、人や動物の習性を観察して、こういうものなんだよ。と、教えてくれる内容になっています。 目次には、間おき(人や他の動物は近すぎず、遠すぎず、絶妙のバランスの取れた「間」に安心する) 擬死(死んだふり) 毛づくろい(触れ合うことで仲良くなる) 印つけ(犬のおしっこなどのマーキングという習性) 利己的集合(独りきりでは食べられちゃうけど、大勢ならなんとかなるという意識) 身ぶり(言葉以外のコミュニケーション) 誇示行動(自分は強いと見せる) 転位活動(緊張しずぎると、全く別のことをしてしまうこと) 行動域(いわゆる自分がよく活動する範囲) 分散(親兄弟から独立すること)となっていて、それぞれ、その習性を絵や写真で説明してくれています。 柳生さんのイラストがまた、面白く描いてあるし、読んでみて成る程なって思うところも多いし、すっごくお薦め。 「擬死」の説明の時に、学校の授業で、先生に指されないようにしている生徒たちを例にあげているのは、ものすごく分かりやすかったです。 この絵本を読むと、人もやっぱり動物の仲間なんだなって、改めて思います。
投稿日:2003/04/16
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