ためし読みで☆
実際に声を出して読んでみました。テンポがよくリズミカルな文章はとても音読がしやすくて、あ、これは学校でも紹介できそうだぞ〜と思いました。
レーネちゃんとみっけちゃん。本当に、この2人はとっても仲良しなんですね。2人の関係はちょっと羨ましくも感じました。
でも読後思ったのですが、料理人のばあやのたくらみ(みっけちゃんを食べてしまう)を知ったレーネちゃん。みっけちゃんに
「ずっと だいすき やくそくできる?そしたら あたしも ずっと だいすき」と聞きます。
みっけちゃんが 大好き。約束するよと答えると、レーネちゃんはばあやのたくらみを話してみっけちゃんを連れて逃げるのですが・・・。
もしそこで、「約束なんてできないよ」とみっけちゃんが言ったら、レーネちゃん、どうしていたのかなあ・・・。
グリムだからもしかして、じゃあ助けてあげない。みっけちゃんなんかいらない。なんて展開もあるかもしれないなあ、なんて思いました。
お話の本編よりなにより 何度もレーネちゃんの口から出てくる
「ずっと だいすき やくそくできる?そしたら あたしも ずっと だいすき」
の言葉が、とっても印象に残りました。
ちょっと怖いような・・・でもやっぱり可愛くて微笑ましいような・・・。そんな不思議な感じです。
ばあやから逃げるために、2人がいろんなものに姿、形を変えることができて楽しかったです。
ラストはばあやの死。しかもあひるの姿になったレーネちゃんにやられて・・・なので、考えれば考えるほど怖い気もしますが、
つつみあれいさんの可愛いイラストが、残虐な印象をだいぶマイルドにしていると思います。