ホタルの季節になると我が家も近所の名所にホタルを見に行きます。
幻想的で季節ならではの虫でもあるので毎年楽しみにしています。
そして、夜にしか見られないというのも子どもごころにもワクワクするようです。
この絵本もそんなホタルを見に行った後に手にした絵本です。
ホタルの光る様子を表現するためか色彩も落ち着いた色合いでなんとなく昔の時代を感じさせるような雰囲気もあります。
娘にホタルを見せてやろうとお父さんがサプライズする様子はわくわくしてみているほうもホタルを見たときの感動を思い出しました。
ただ・・ひとつこの絵本の結末に不満を感じてしまいました。
ホタルをお母さんにも見せたいという娘さん、そしてそうだね、もって帰ろうというお父さん・・
ここで絵本が終わっていることです。
きっとこの娘さんとお父さんもお母さんに見せてあげたら元の場所へ戻していたかもしれません。
でもこの絵本を読んだだけではそこは推測でしかわからないのです。
3歳の息子までもがこの絵本を読んで最後に一言
「もって帰ったらだめやねー。ホタルさんしんじゃうね・・」
おそらくこの一言が出てきたのはホタルが生息できる場所は水がきれいな場所ということもあり、わが子もホタルを見に行くときは鑑賞するだけ、触らない、もって帰らないということをお約束してから向かわせているからだと思います。
虫が大好きな息子でもホタルが見られるというのは特別なことと理解しているように思います。
今の時代ではホタルが生息する川を作っていくには、やはり努力も必要なのだそうです。
とても素敵な絵本だと思うので・・出来れば母に見せてあげてホタルの素晴らしさを家族で共感して・・その結末として
きちんと最後は池、川に返してあげようねというエンドにして欲しかったと思ってしまいました。