「おはなしのたからばこワイド愛蔵版(27) 猫とねずみのともぐらし」 みんなの声

「とも」って友達かなぁ。ともぐいのともかなぁ。と、ちょっと怖そうなネコの絵にワクワクしながら読み始めました。
内容は、ネコがなぜねずみを追いかけるようになったのかのお話。昔、干支の話しで知っていると思ったけれど、それとはまた違うバージョンでした。
昔は仲良かったんだね。なるほど〜と、これもまた一つの逸話として楽しんでいました。

グリムのお話として知っていた、同じタイトルの内容と違いました。町田康さんが、グリムをもとに、作ったお話とのことですね。なかなかシュールでした。大人むきなのかな…と感じました。このシリーズのほとんどが、大人好みかなって。

淡々としたテンポで、物語はすすんでゆきます。
その、なんともシュールなこと！
もう大人ですので、そのシュールさにもなんとかついて行き、心地よい面白さを感じながら読み進めました。
報われないおはなしなのに、おもしろい！
最後のページの一文に、よい意味で脱力しました。

ねことねずみは、食料が尽きた万が一のためにと、油のつぼを隠しておきました。
ところがねこは、こっそり一人で食べてしまいました。
ここのところの絵が、面白くて好きです。
すごく困った顔をした神様の像のまえで、夢中で油をなめている猫。
さて、この一件がねずみにばれてしまってからのお話はというと、
色々な主人公が通りかかりますが、誰一人、耳を貸してくれるような人はいません。
みんな自分の事に夢中です。
頼みの綱の魔法使いは、おおきな失敗をしてしまいます。
なぜなのかわかりましたが、十二支と違って、とても入り組んだおはなしでした（笑）

猫はなぜねずみを追いかけるか。。。
私が知っている理由は「十二支のお話」のものでした。
こちらはまた違った内容で面白かったです。
そういうわけだったのね（笑）。
昔話やグリム童話などを連想させる人物も描かれていたり楽しかったです。

グリムの中でも、あらすじをおおまかに覚えているだけだったお話。
が、よみすすめるうちに、記憶がまちがえていたかと思うほど、全く違った展開に！　まさかのマリア様におどろきつつ、むかえたラストに、もっとびっくり。グリムであっても、グリムでないような。すごいアレンジです。
強い個性のお話に負けない絵が印象的です。

猫がなぜネズミを追いかけるのか？
その始まりが描かれた絵本です。

お話の前半を読み進めていくと「ネズミが猫を追いかける関係なのでは？」と、疑問になりましたが、最後の最後で「猫がネズミを追いかける」関係になる魔法が！
思ってもいない展開に驚きました。

絵に迫力があります。
特に魔法使いは手しか描かれていないのに、その存在感は圧倒的だと思います。

約束は守らないといけないと思いました。

猫とねずみが昔一緒に暮らしていたのには驚きました。

二人は、冬になって食べ物がなくなった時に備えて美味しい油の入った

壷を買って備えていたのに、勝手に猫が一人で食べてしまったのには、

許せないと思いました。よい魔法使いに折角逢えたのに失敗してしまう

なんて可哀そうでした。猫がねずみをみると追いかけるわけもわかって

面白い絵本だと思いました。

町田庚さんのファンなので購入してみました。
面白い絵です。
内容はイマイチわかりません、というか意味不明。
でも、そこが町田ワールドでいい！
子供用というか、自分のために買いました。

こんな絵本もあっていい！
名作だけじゃなくて、めちゃくちゃ、というか
笑ってしまいます。
うん。こんなのもいい！