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はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

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おまえ うまそうだな」 みんなの声

おまえ うまそうだな 作・絵:宮西 達也
出版社:ポプラ社
税込価格:\1,540
発行日:2003年03月
ISBN:9784591076439
評価スコア 4.81
評価ランキング 271
みんなの声 総数 213
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  • 情は『愛情』へ

    • ふらのっちさん
    • 40代
    • ママ
    • 静岡県
    • 女の子10歳、女の子8歳

    宮西さんの作品は動物物が多く、
    そしてその多くが弱肉強食の世界。
    オオカミとこぶたであったり、肉食獣と草食獣であったり・・・
    喰うか喰われるかの世界の中にも、笑いがあって涙があって
    そして、何よりも込められているものが『愛』ではないかと
    思う。

    恐竜シリーズもオオカミシリーズもどれもとても好きだが
    特に好きなのが(私が)この 『おまえうまそうだな』
    この直接的な弱肉強食界の台詞が、全く違った世界へと
    物語を展開させてゆく。
    そして、物騒なタイトルとは全く異なった内容で
    私達読者を動物界の厳しさと、たとえその中でさえ存在する
    『愛』という、人類にとって最大で最強の感情の奥深さや
    素晴らしさを、『情』から変化してゆくという判りやすい展開で教えてくれている。

    子供だけでなく、子供と関わる全ての大人に是非ともお勧めの
    1冊である。 愛とは難しい物ではなく、とても判りやすく
    抱きやすい感情であると教えられる。
    愛ある人になりたい。

    投稿日:2007/05/08

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    8
  • 親が一度は読んでみて。

    評価を下げますが、ごめんなさい。
    本当に本当に良い話でしたが、私はあまり好きではありませんでした。

    アンキロサウルスの赤ちゃんをティラノサウルスが育てる話。情を抱いてしまい親元へ返す気持ちが何とも心に響きます。大人なら色々な経験からホロリときてしまうシーンが必ずあると思います。本当に良い話です。
    しかし大人が読んだらベタすぎる…というのが正直な感想です。
    名前を勘違いする場面だけは好きなんですけどね〜。

    子供に読んでも別れる寂しさはなんとなくわかってはくれるとは思います。でも父性愛のような深い感情はわかりませんよね?表面的にわかるに過ぎないなら私は読ませたくないと感じました。綺麗ごとを絵本で学んでしまう気がしてしまうからです。恐竜の話としてだけ捉えるならいいのかな?
    私は子供には色々な経験を積んでから自然に感じとれる心を養ってから読んで欲しいと思いました。

    お話はとても良いので一度読んでみて下さいね。

    投稿日:2007/06/16

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    5
  • 三歳児、まさかの号泣…

    現在3歳半の娘に、支援センターでせがまれて読み聞かせました。

    「おまえうまそうだな」 と、最初は獲物として目を付けたはずが…
    「おとうさーん!」と、懐かれ、戸惑いながらも、放っておけず、面倒を見るティラノサウルスが、何とも憎めないなぁと思いました。

    最初は「情」だったのでしょうけど、アンキロサウルスの赤ちゃんの、まっすぐな瞳、「おとうさんみたいになりたいなぁ」との尊敬や憧れ、お父さんを想う気持ち…

    子供のまっすぐな気持ちを通じて、どんどん「親」となり、「愛情」を持つティラノサウルスを見て、人間の親も同じなのかな…(実の親子であろうと)と、ちょっとしみじみしながら読んでしまいました。


    娘としては、「おとうさんの真似っこ」をするシーンが楽しくて好きみたいで、「おんなじことしてるねー!」と、擬音を読みながら、はしゃいで食いついてました(笑)。

    ニコニコして聞いていたのに、ティラノサウルスが別れを切り出すと、不穏な顔に…

    「おれに勝ったら、ずっとそばにいてやる」 で、アンキロサウルスが一生懸命走るシーンでは、じっとかたずをのんで見守っている様でした。

    娘的には、「勝って一緒に居られる!」を期待していたのか…

    走る姿を見送りながら、そっと別れのセリフを言った瞬間、両目からボロボロ涙をこぼし、「うわーーーーーーん!!!!」と、わんわん声をあげて泣き出しました。

    今まで、「もらい泣き」はした事がありましたが、「自分が見た(読んでもらった)もので、何かを感じて泣いた」のは初めてで、読んでる私がびっくりました(-_-;)


    「ほら!みてみて!ここに、うまそうにそっくりな、パパとママが居るでしょう?
    うまそうは、パパとママに会えたんだよ。」 と絵本を指して説明しても、涙が止まりません・・・。

    「本当の両親」に会えた事より、「育ての親」と別れるのが悲しいのか…


    まだ、どこまで話が理解できているのかが微妙な所ではありますが、きっと、3歳なりに、一緒に過ごして行く中で育まれる、絆や愛情がある…って感じているのかな? 感じてくれていたらいいな、 と見ていて思いました。


    そして、わんわん泣いたにも関わらず、「また、うまそうの本読みたい!」と言い出し、かなり気に入ったみたいです(笑)。


    これから、もっともっと成長していく中で、だんだんと、この本の中のメッセージを汲み取っていってくれたらいいな、と感じました(*^-^*)。

    同じ作者さんの他のシリーズも、ぜひ読みたいと思います!

    投稿日:2017/01/05

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    4
  • 情がうつって……

    アンキロサウルスの子どもが、ちょっとした勘違いから、ティラノサウルスをパパだと勘違いしてしまい、懐いてしまったアンキロサウルスを捨てることができないティラノサウルスが育てていくうちに、情がうつっていく様子が丁寧に描かれていました。
    その分、アンキロサウルスの子どもが仲間のところに戻ったときのティラノサウルスの気持ちの切なさが伝わってきました。
    見送るティラノサウルスの顔が、喜びと寂しさの混ざった表情に見えて、読み終わったあとに複雑な気持ちになりました。
    友達が、子どもがいる女性と結婚することを決めたときに、この絵本と偶然出会い、「いつかは本当の父親のところに戻るかもしれないと感じる、悲しい絵本だった。でも、この絵本に出会ってよかった。こうなるかもしれないという覚悟を持ちながら、精一杯子どもを愛していきたい」と言っていました。
    今は複雑な家庭環境が多くなってきましたが、共感できるお父さんお母さんも多いのかなと、そのときに感じました。

    投稿日:2013/07/14

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    3
  • 相手を思いやる心

    相手に頼りきる心って輝いていると思います。
    そんな気持ちを裏切らないのが大人の優しさだと思います。
    嫌な事件が多い時代ですが、失いたくない心を教えられた気がしました。
    先ずは大人が、子どもにとって安心できる存在になることが大事だと思います。
    子どもを守ること、子どもにとって良かれと思うことを当たり前に出来ること。
    そうでなかったら、ティラノサウルスは肉食で怖い事を、ちゃんと伝えなければ、危険がいっぱいなことを言い聞かせなければ、いけないでしょうね。

    投稿日:2015/02/05

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    2
  • このお話感動するんだよ

    • 京香さん
    • 20代
    • せんせい
    • 東京都

    低学年を担任していたとき、クラスで一番やんちゃな男の子が
    持ってきてくれて初めて読んだ本です。
    その子は、図書の時間にも図鑑すら手に取ろうとしない、
    本が苦手な子でした。
    その子が、朝登校するなり、

    「先生、この本感動するんだよ」

    と言うではありませんか。
    そして、その日、クラスのみんなに読み聞かせをしたのです。
    最後の場面では、涙を流す子もいました。
    もちろん、その子も泣いていました。

    本が苦手な子でも、何度読んでも感動できるそんな素敵なお話です。

    投稿日:2010/10/24

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    2
  • 大人も感動!

    • やよ。さん
    • 20代
    • ママ
    • 栃木県
    • 男の子2歳

    主人が本屋さんで手にとって、いたく感動したらしく、
    勝手に購入して来ました。(同作者の『きみはほんとうにすてきだね』と共に。)
    絵が個性的で、他にはない感じでいいと思いました。
    初め、話の内容は、大人は感動するけど、子供はどうかな・・・?と思っていました。
    ところが、2歳の息子も、大変気に入ってしまい、購入してから毎日、一日最低5〜6回は繰り返して読むほどです。

    恐竜の名前も覚えるし、話の内容も音読しています。
    特に、ティラノサウルスが”ウマソウ”に、体当たりや尻尾の使い方、吠え方などを教えているシーンが好きなようで、私が言うより先に、セリフを言っています。
    最後に、”ウマソウ”が本当のお父さんらしき恐竜と会うシーンでは、『お父さんとお母さんいたね!でも、ウマソウのお父さんはティラノサウルスだよね!』と言っていて、完全に理解していないあたりが、親としては泣かせるなぁ、と思ってしまいました。(生みの親より育ての親なのかな・・・って)

    宮西さんの作品には最近出会ったばかりですが、これから少しずつ増えていきそうです。

    投稿日:2007/07/04

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    2
  • ティラノの気持ちが伝わりたまりません

    • なみなさん
    • 30代
    • ママ
    • 群馬県
    • 男の子5歳

    パパよりも息子よりも私が一番感動し泣けてしまいました。生まれたばかりのアンキロサウルスはひとりぼっちで泣いていました。そこへティラノサウルスが来て「おまえうまそうだな」と言います。ところが自分の名前を呼ばれたと思ったアンキロは名前を知っているティラノに「おとうさーん!」と。お父さんと言われたティラノはアンキロを愛しく思います。キランタイサウルスからアンキロを守り、いろいろなことを教えた後、本当のお父さんお母さんのところへ行かせ、そっと身を引きます。「おとうさんみたいになりたい」と言われたティラノの気持ちを思うと別れたときのさみしさが伝わってきてたまりませんでした。息子は恐竜がでてきて喜び、特に絵を楽しんでいます。「この星きれいだねー」「アンキロのお目目がバッテンでおもしろーい」「おとうさんはウルトラマン(宮西さんの作品です)とお山が同じー。星が同じー」などなど。たいあたりや、ほえかたなどのアンキロのしぐさも大うけです。親子でぜひ読んでいただきたい作品です。

    投稿日:2004/01/30

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    2
  • 本はみかけによらない。すごくいいよ〜!!

    • まりん♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子11歳

    前から気になっていた絵本だったんですが、
    恐竜ものか・・・となかなか手にしなかったんです。
    あ〜私のバカバカバカ!
    すごくいい絵本でしたよ!!本当に。
    「おまえ うまそうだな」という1文が
    「おまえ ウマソウ(名前)だな」にかわるなんて
    その素晴らしい発想に大爆笑してしまいました。
    ・・・そしてその後、切なくて・・感動。

    私が今まで出会った絵本のベスト10に入るかな・・と思うくらい
    素敵な絵本でした。

    投稿日:2003/11/26

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  • 胸がいっぱい

    泣ける絵本 として有名なこちらの絵本。
    どんなもんじゃろのー?と思って借りてみました。

    ひとりぼっちで生まれたアンキロサウルスの赤ちゃん。
    そこへティラノサウルスが、「お前、うまそうだな」と近寄ります。
    しかしアンキロサウルスは、ティラノサウルスを「ぼくの名前(ウマソウ)を知っているんだからおとうさんでしょ」と、勘違いしてティラノサウルスにしがみつきます。
    「(ひとりぼっちで)さみしかったよ、怖かったよ」と。
    ティラノサウルスは、そんなウマソウに愛情をもち・・・。

    というお話です。

    私は泣きはしなかったけど、ウマソウを守ったティラノサウルスの
    「傷よりも心がズキンズキンと痛む夜」にズキズキしてしまいました。

    ウマソウに体当たりや吠え方を教えている時のウマソウの描写が可愛いです。
    最後に別れを選んだティラノサウルスの、
    愛情の深さゆえの選択に胸がいっぱいになる絵本です。

    投稿日:2018/09/12

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