カバー折り返しを読み、借りてきました。
苦手なものの克服のため、かぼちゃおばけの種を妖精からもらったマルチン。
これを苦手なものに投げつけて、「かぼちゃおばけになーれ」というと、かぼちゃおばけにしてしまう不思議な種です。
今までおずおずと対応していた苦手な相手に、マルチンは種という魔法の力を得て、顔を上げ時には笑顔で向き合っています。
苦手なものや人に押しつぶされそうになっていた自信が、蘇って来ているのだと思いました。
マルティンのようなこどもたちに、わたしたちも“かぼちゃおばけのたね”のようなものを授けてやりたいものだと思いました。
この作品が、世界中で広く読まれているのは、エンディングが、大なり小なりマルティンに自分を投影するこどもたちの心をしっかりと掴むのだと思いました。