絵本のレビューや紹介本は、大抵、「子どもまみれ」の立場で書かれていることが多いものです。子育て中であったり、先生中であったり、子ども研究中であったり。
聞かせ屋。けいたろうくんも、保育士を経験しているし、御本人のブログを見ると、子どもから支持されるオーラ保有者と言えそうなので、「子どもまみれ」と言えなくもないけれど、それ以上に、大人に絵本を!と、ゲリラ的に絵本界に飛び込んできた初々しい若さに「子どもまみれじゃない」魅力を感じます。
東京の北千住路上から始まった聞かせ屋稼業4年目にして出版されたこの本には、そんな若さがあふれ、絵本を紹介する言葉の使い方にもエピソードにも、今の彼にしか出せないだろう新鮮な視点があります。
装丁も軽やかでおしゃれでおいしそうなので、何度開いても飽きません。子どもまみれの人もそうじゃない人も手にとってほしい本です。
聞かせ屋。けいたろう絵本ライブもごきげんなライブです。機会があったら是非ご覧下さい。